人間らしく生きたいキャンペーン:イタリア・ロマの居住権を奪う立ち退き計画の見直しを!

排除されるロマの人びと

イタリアのローマでは、ロマの人びとを強制的に立ち退かせる計画が進行しています。保障や対策はまったく不十分なままです。強制立ち退き計画の一時中断と計画の見直しを計画責任者に要請してください。




ローマでは現在、多くのロマの人びとが「キャンプ」に住んでいます。いくつかの「キャンプ」は当局の許可を受けて地方自治体によって維持運営され、いくつかは「許容範囲」としてローマ市が支援しています。

多くは非正規の集落で、掘っ立て小屋のような家に住んでいます。いまのキャンプ生活を受け入れている世帯もありますが、多くのロマの人びとは、できることなら人並みの住宅に住むことを願っています。

しかし、ロマの人びとはさまざまな差別により定職に就くことが難しく、家賃を支払うことができないために「キャンプ」から出ることができません。卒業しても定職につくことが難しいため、学校へ通わなくなる子どもたちも少なくなく、結果としてますます社会の片隅に追いやられています。

こうした負の連鎖の中、「キャンプ」に住むロマの人びとと近隣住民の緊張が高まり、イタリアではロマをめぐる問題が選挙のアジェンダになってきました。

非定住者対処計画(ノマド・プラン)

「ロマ対策」として2009年7月にローマのコムーネ(イタリアの市町村)と非定住者の非常事態に関する特命委員が打ち出したのが、非定住者対処計画(ノマド・プラン)でした。同計画によると、ローマに住む約6000人のロマの人びとを、「村」と呼ぶ13の「キャンプ」に再定住させ、80以上の現存する「キャンプ」を破壊することになっています。

非定住者対処計画にはいくつもの問題が指摘されています。アムネスティは以下を指摘しています。

  • 計画に基づく立ち退きにおいて、「キャンプ」に住む人びとに対する事前の協議、通達、法による救済、十分な代替住宅の手配などがまったく不十分である。影響を受けるロマの人びとは、再定住計画についてほとんど知らなかった。
  • 多くのロマの人びとが、ローマの郊外に押し出されることになる。
  • 「許可されたキャンプ」に入れる世帯をどう選択するのか、不透明である。
  • 計画は、破壊される予定のキャンプで暮らすロマの人びとに、指定されたキャンプに移るか住居なしでいるかの2つの選択肢しか与えていない。

アムネスティの緊急行動(UA)がローマ市長を動かした

action_roma_italy02.jpg 破壊される前のヴィア・セントチェレ・キャンプ。2009年11月撮影。

アムネスティ・インターナショナルは、ローマ市長に要請する緊急行動(UA)を発信し、世界中からローマ市長のもとに、計画の見直しを求める手紙が届きました。その結果、ローマ市長は立ち退かされたロマの人びとに宿泊施設を提供することを決めました。

しかし、計画自体は現在も進められ、今年後半から来年はじめのうちに多くの「キャンプ」の破壊と強制立ち退きが予定されています。

計画の一時中止と見直しを要請してください。

締切日 アクション終了
配信先 非定住者の非常事態に関する特命委員
ジュゼッペ・ペコラーロ知事、ローマ市長ジャンニ・アレマノ市長
キャンペーン 人間らしく生きたい