スリランカ:拷問の危機にある女性人権活動家を救え!

3月13日、スリランカの女性人権活動家であるバレンドラン・ジュヤクマリさんが、13歳の娘ビトゥシャイニさんと一緒に、警察に逮捕されました。現在、テロ捜査局によって拘束されています。

逮捕理由はテロ防止法の違反容疑ですが、ジュヤクマリさんは関与を否定しています。スリランカの拘置所は、拷問や虐待が日常的に行われることで知られており、ジュヤクマリさんも拷問を受けている危険があります。

ジュヤクマリさんが自由の身となるよう、今すぐスリランカ政府へ要請してください。
 

行方不明の夫と息子を探して

ジュヤクマリさんの夫は、政府軍と反政府軍LTTEとの内戦中、行方不明になりました。また、息子も内戦終結後、行方不明になっています。彼女は、二人は政府軍に強制的に失踪させられたとして、真実を明らかにするよう積極的に活動してきました。

強制失踪に関するデモのリーダーとして活躍し、昨年2013年にイギリスのキャメロン首相がスリランカを訪問した際には、首相に対し息子の写真を示して居場所を突き止めたいとアピールしました。

しかし、この件でジュヤクマリさんは国際メディアに取り上げられ、ひときわ目立つ女性活動家としてテロ捜査局に認知されることになりました。

同じく人権活動家であるルキ・フェルナンドさんとプラビーン・マヘサン神父は、ジュヤクマリさんたちを救う運動をしていたところ、テロ捜査局により3月16日に逮捕され、18日に何の説明もないまま解放されました。

逮捕されたとき、2人はジュヤクマリさんの事件を記録し、拘束された彼女を助ける活動中でした。拘束されている間は、弁護士や家族とも会えませんでした。

2人は解放されても移動の自由が認められておらず、地元の支援者や国際的な支援団体の接触が禁止されています。そのため、拘束されているジュヤクマリさんとも接触ができずにいます。

ジュヤクマリさんの娘は、児童保護施設へ送られてしまいました。

もっと読む

スリランカの内戦

action_sriLanka_201404_01.jpg

action_sriLanka_201404_02.jpg内戦で避難をよぎなくされた人びと(c)IMADR

1948年に英国から独立したスリランカは、多民族国家です。植民地時代に英国政府は少数派タミル人を官吏として重用し、多数派シンハラ人を統治させていました。独立後はシンハラ人主体の政府が樹立し、社会的に虐げられてきた反動で、シンハラ人の優遇政策を取ります。この政策で、タミル人との間にあった民族間の軋轢が決定的なものとなりました。1970年代にタミル人の武装組織「タミル・イーラム解放の虎(LTTE)」が結成され、1980年代以降、独立を求めるLTTEと政府軍との内戦へと発展していきます。

2002年に停戦が合意されたものの、和平交渉は難航しました。そうした中、政府軍は2009年にLTTEを壊滅し、大統領は戦闘終結宣言を出しました。

壊滅作戦時には、政府軍が戦闘禁止地域へ砲撃を繰り返し、民間人を殺害したことや捕虜の射殺などの戦争犯罪があったとされています。また、強制失踪も数多く報告されています。国連人権理事会は、2014年3月27日に、国連人権高等弁務官事務所に調査の実施を求める決議案を賛成多数で採択しました。賛成国は米国など23カ国で、反対は中国など12カ国、棄権は日本を含めた12カ国でした。

アクションに参加しよう!

スリランカ大統領と警察当局に対し、ジュヤクマリさんの身の安全の保障などを要請してください。

アクション期間 このアクションは終了しました。(2014年4月15日~5月13日)
要請先 ・ スリランカ大統領 Mahinda Rajapaksa
・ スリランカ警察当局 Inspector General of Police