行き場のないシリア難民を救え!

シリアでは、人口の半数近くの900万人以上が家を追われ、世界中で避難生活を送っています。

周辺国の受け入れが難しい今、日本へも逃れて来ている人たちがいます。しかし、日本政府は、シリアからやって来た52人について、1人も難民と認めず、人道的配慮から33人に対して在留を特別に認めただけでした。

6月20日は世界難民の日です。これを機に、日本政府に対し、シリア難民を受け入れるよう求めてください。


 

テントの前で暖をとるシリアの子どもたち。ブルガリア、ハルマンルの難民キャンプにて。2013年11月テントの前で暖をとるシリアの子どもたち。ブルガリア、ハルマンルの難民キャンプにて。2013年11月 © AP Photo/Valentina Petrova

シリア紛争が勃発してから3年、難民の数は急増しています。

多くの人は、はじめはレバノンやヨルダンなどの周辺国に逃れます。しかし、大量の難民を受け入れることは周辺国にとって重い社会的・経済的負担となります。すでに周辺国にいるシリア難民は約285万人(2014年6月11日現在)です。レバノンでは、シリア難民の人口に占める割合が18%を超えました。

現在、周辺国以外の国での受け入れがはじまっています。第三国定住といい、はじめに逃れた周辺国ではなく、さらに別の国がシリア難民を受け入れ始めているのです。国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)によれば、2013年から現在まで、ヨーロッパ諸国だけでも約2万人を受け入れています。それでも避難生活を送っている900万人のシリアの人びとのうち、ほんの一部にすぎません。

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市民の命が人質に

この内戦は、改革を求める抗議行動と反体制運動に対し、政府当局が武力によって制圧しようとしたことがきっかけでした。

空爆や爆撃などによる攻撃に加え、政府軍は首都ダマスカスの郊外にある大都市や周辺地域を包囲し、住民は1年以上も実質的に閉じ込められている状態です。

国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)の食糧支援を待つヤルムーク難民キャンプの人びと国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)の食糧支援を待つヤルムーク難民キャンプの人びと ©unrwa.org

ヤルムークというダマスカスから8キロの町では、政府軍が2013年7月に道路を封鎖し、それ以降、食料や医療品の流入が止められています。アムネスティの2014年3月の報告によると、家族のために野草を取りに出て狙撃され亡くなった人や、治療ができずに亡くなった人、食べ物がなくなり餓死した人までいます。食糧であれば何でも得ようと、サボテンやタンポポの葉などを採取し、犬や猫を殺して食べることもあるそうです。

一方、反体制派の武装勢力の攻撃により、死亡した住民もいます。

内戦の激戦地であるシリア中部ホムスで、今年5月2日、反体制派と政府軍との間で停戦合意が成立しました。しかし、6月4日、アサド大統領が3期目の当選を決めたことにより、反体制派の抵抗が強まることが予想されます。

難民に冷たい国・日本

日本は、難民の受け入れ自体、とても消極的です。昨年3260人が難民として申請し、6人しか認定されていません。

難民条約に基づく難民としての認定は、要件が厳しく、なかなか日本政府は認めていません。人道的配慮に基づく特別な在留許可を出す場合も、簡単には認めず、数カ月から数年かかる場合もあります。しかし、それでは命の危険にさらされているシリア難民を救うことはできません。

また、在留許可が出た場合でも、家族の呼び寄せは非常に困難です。家族の分まで許可が出るのに時間がかかるため、一人離れて故郷の家族の無事を祈るしかありません。

国際社会が一丸となってシリア難民を受け入れようとしている中、日本政府も積極的に受け入れを増やしていくべきです。

アクションに参加しよう!

シリア紛争から逃れてきたシリア難民について、日本政府が積極的に受け入れるよう求めてください。署名はアムネスティ日本で取りまとめ、日本政府へ送ります。

アクション期間 このアクションは終了しました。(2014年6月18日~9月末)
要請先 日本の首相・法務大臣・外務大臣