ウズベキスタン:家族への脅迫と暴行 拷問・えん罪被害者に正義を!

現在、刑務所で服役中のエルキン・ムサエフさんは、ウズベキスタン国家保安局によるひどい拷問で嘘の自白を強要されました。国家保安局は、エルキンさんが脳手術を受けなければならないほどの暴行を加え、家族の逮捕状を見せつけ、自白を迫ったのです。エルキンさん本人と彼の家族、弁護士が何度も拷問の申し立てをしていますが、いまだに調査は行われていません。


エルキンさんが受けた拷問を徹底的に調査し、彼を釈放するよう、今すぐウズベキスタン検察庁・検事長に要請してください。



 

「私は絶対にあきらめない。これ以上、他の誰かが同じ恐怖に遭わないように」
(エルキン・ムサエフさん)

元国防省職員のエルキンさんは、拷問と不公正な裁判の末に、反逆罪と職権乱用の罪でいま20年の刑に服しています。エルキンさんは、国防省を辞めた後、NATO(北大西洋条約機構)に勤め、その後、国連開発計画で働いていました。2006年に、国際会議に向かう途中、まったく身に覚えのないスパイ容疑をかけられ、国家保安局に拘束されました。

10日間尋問され、容疑を認めないと今度は麻薬密売かテロで起訴すると脅されました。その後、昼は殴られ、夜は尋問という日々が1カ月も続きました。その間、国家保安局は、エルキンさんのあざが治るまで家族との面会を認めず、さらに妻と子どもの逮捕状を見せつけて自白を迫りました。最終的に、国家保安局が家族には手を出さないという条件で、エルキンさんは供述書に署名しました。

これまで、エルキンさんは3度にわたる裁判で無実を訴え、国連も取調べ中に拷問があったことを認めています。エルキンさんが脳手術を受けなければいけないほど、国家保安局の拷問はひどかったにも関わらず、どの裁判所も強要された自白を証拠として採用し、彼の拷問に関する申し立てを聞き入れていません。

エルキンさんを救うために、あなたの力を貸してください!彼が受けた拷問・虐待を徹底的に調査し、関わった者を裁き、エルキンさんを直ちに釈放するようウズベキスタン検察庁・検事総長に求めて下さい。

もっと読む

ウズベキスタンでは、警察や国家保安部隊による拷問と虐待が蔓延しています。当局は人びとを恣意的に逮捕・拘禁し、自白や情報を引き出すために容疑者と囚人を拷問しています。棒で殴る、熱気に長時間さらす、天井から吊るす、窒息寸前にさせる、手や足の指に針を刺す、電気ショック、水責め、強かんや性的虐待など、その方法はさまざまです。

1997年に複数の警官が殺害された事件、1999年にタシケント市内で勃発した連続爆破事件、2000年のウズベキスタン・イスラム運動による武力襲撃を経て、当局は「国家の治安」、「テロ対策」の名の下、反政府、過激派組織と思しき人びとを狙って拷問を激化させています。さらに、2005年のアンディジャン市内で武装集団と市民によるデモで、拷問のターゲットはさらに拡大しています。治安部隊の無差別発砲で、多くの市民が犠牲になったこの事件を国際社会が非難すると、当局は国連やNATO関係者を次々と逮捕・起訴し、不当な裁判で長期の刑に処しているのです。

声をあげようとする被害者には、その報復として、さらなる拷問を加え、家族、弁護士にも嫌がらせと脅迫が及びます。裁判所は拷問で得られた自白や情報を証拠として採用し、拷問を立証する十分な証拠を提示しても、申立てを却下します。そのため、拷問が調査され、加害者が処罰されることも、被害者たちが十分な救済を得られることもありません。

2013年に、国連人権理事会と拷問禁止委員会は、拷問と虐待が日常的に行われていると指摘し、当局にあらゆる是正勧告を提示しました。しかし、政府は拷問の事実を否定し、勧告を受け入れていません。最近では、ウズベキスタンを軍事的戦略要地と考え、欧米諸国が二国間協議や国際会議で当局の人権問題を取り上げなくなり、問題のさらなる深刻化が懸念されます。

アクションに参加しよう!

エルキンさんが受けた拷問・虐待を徹底的に調査し、関わった者を裁き、彼を直ちに釈放するようウズベキスタン検察庁・検事総長に求めて下さい。※署名はアムネスティ日本で取りまとめ、ウズベキスタン検察庁に送ります。

アクション期間 このアクションは終了しました。(2014年9月16日~2015年2月1日)
要請先 ウズベキスタン検察庁・検事総長