世界の多くの地域で、暴力も用いていないのに、信念や信仰、人種、発言内容、あるいは性的指向を理由として囚われている人びとがいます。アムネスティは、こうした人びとを「良心の囚人」と認定し、即時無条件釈放を求めて活動しています。
アムネスティの歴史と現在の活動の様子を、映像を入れながらわかりやすく解説する入門セミナーをオンラインで開催しまします。
セミナー後半では、過酷な状況におかれた人々の救済のための手紙を書の書き方を教えます。監獄・刑務所にはメールは届きませんが、手紙・ハガキは届きます。何千通、何万通と国境を越えて届けられる手紙が、人権侵害の犠牲者を救ってきました。
あなたの書く1枚の手紙が、大きな力になる。それがアムネスティの「手紙書き」です。ぜひ入門セミナー&手紙書き体験にご参加ください。
日時
2022年5月28日(土) 14:00~16:00
※申込締切:5月26日(木)
プログラム
- アムネスティについて 成り立ちと現在の活動
- 手紙書きの効果と釈放された良心の囚人の実例紹介
- 手紙の書き方と投函方法
開催方法
オンライン(Zoomを使用)
当日用意するもの
筆記用具、便せん(レポート用紙でも可)、封筒
参加費
無料
主催・お申し込み・お問い合わせ
参加をご希望の方は、氏名(フリガナ)、メールアドレス(共に必須)、セミナーでお知りになりたいこと・質問(任意)を記入し、下記のアドレスまでお送りください。メールで視聴方法をお送りいたします。
アムネスティ日本 良心の囚人ネットワークチーム
E-mail:adoption21@amnesty.or.jp
※申込締切:5月26日(木)
<5月28日はアムネスティ記念日>
1960年のある朝、英国の弁護士ピーター・ベネンソンは、一片の新聞記事に目を奪われました。それは、当時、軍事政権下にあったポルトガルのとあるカフェで、学生二人が「自由のために!」と乾杯したために逮捕され、7年の刑を受けた、という記事でした。
その記事に強い衝撃を受けたベネンソンは、1961年5月28日、英国の「オブザーバー」紙とフランスの「ルモンド」紙に記事を投稿します。「忘れられた囚人たち」と題されたこの記事は、当時、政府との意見の違いにより囚われの身となっていた、6人のことを取り上げました。暴力をもちいていないのに、自らの信念や人種、宗教、肌の色などを理由に囚われの身となった人びとを「良心の囚人」と呼ぶようになります。
そして、彼らの釈放を求め、世界各地の市民の手で各国の政府に手紙を書こう、と呼びかけました。ベネンソンが始めたこの運動に、その年の終わり、「アムネスティ・インターナショナル」という名前がつきます。アムネスティとは、英語で「恩赦」を意味します。発足から10年もたたない1970年には、27カ国に850以上のボランティア・グループが立ち上がったのです。
同年、日本にもグループが発足しました。現在は、「良心の囚人」への取り組みとともに、LGBTと人権、ビジネスと人権など幅広い活動を行っております。