第二次世界大戦による悲劇の記憶がまだ生々しい74年前の12月10日、国連総会で世界人権宣言が採択されました。その際、各国の代表者たちは、人権侵害を各国の国内問題として放置したことがホロコーストのような虐殺や戦争につながったことを認めました。そして、世界の平和を実現するためには、世界各国が協力して人権を守る努力をしなければならないということが、 この宣言によって明らかに示されたのです。
しかし、その後も人権侵害は世界各地で起きており、パレスチナのガザ地区、西岸地区ではイスラエルによる人権侵害が続き、アサド政権の抑圧に抗するシリアでの民衆蜂起は内戦となり、ロシア軍や多国籍軍の介入、ISの台頭などによって多数の犠牲者、難民が生まれました。今年はロシアによるウクライナ侵攻があり、多くの人々が殺されています。どの国の人々にも同じ人権があります。その中で戦った人々、被害を受けてきた人々などを丹念に取材されてきた藤原氏から取材映像を通して御話をお聴きし、人権の普遍性について改めて考える機会としたいと存じます。ぜひ、ご来場ください。
日時
2022年12月10日(土)13:30~16:00
会場
合人社ウェンディひと・まちプラザ マルチメディアスタジオ
(広島市まちづくり市民交流プラザ) 袋町小学校横
講師のプロフィール:藤原亮司(ふじわら りょうじ)さん
1967年生まれ。大阪府出身。1998年から継続してパレスチナ問題の取材を続けている。他に、シリア内戦、コソボ、レバノン、アフガニスタン、イラク、ヨルダン、トルコ、ウクライナ(2016、2022年)などにおいて、紛争や難民問題を取材。国内では在日コリアン、東日本大震災や原発被害を取材。著者に『ガザの空の下 それでも明日は来るし人は生きる』、共著に『戦争取材と自己責任』(ともにdZERO刊)。ジャパンプレス所属。
この講演会の直前までウクライナで再び取材の御予定で、最新の現地報告が期待できます。
入場料
500円(学生証または障害者手帳提示で無料) 予約不要
主催
公益社団法人 アムネスティ・インターナショナル日本 ひろしまグループ
後援
広島市
お問い合わせ
090-3177-7336(野間)
ご来場の際の注意点
当日、発熱のある方、体調に不安のある方はご遠慮ください。入場、イベント中はマスクをご着用ください。当日時点での会場管理者からのお願いに沿った対応をする予定です。また講師の現地取材の状況等により、中止となる場合もありますので、直前にアムネスティ日本のウェブサイト、フェイスブックのページでご確認いただければ幸いです。