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イラク:
サダム・フセインの元側近が絞首刑に処せられ、元2閣僚にも処刑の恐れが差し迫っている

最新情報:
2012年6月12日
国名:
イラク
対象者:
タリク・アジズ、サドゥン・シャキル
期限:
2012年7月20日
配信日:
2012年6月12日
UA No:
225/2010

201267日、イラク国内でサダム・フセインの元秘書に対する死刑が執行された。同じ裁判で死刑判決を受けた元閣僚2人にも処刑の恐れが迫っている。

法務省スポークスマン、ハイダール・アル=サアディの報道機関に向けた発表によれば、6月7日、アービド・ハーミド・マフムードが絞首刑に処せられた。マフムードは、サダム・フセイン大統領の秘書官兼護衛官であった。彼は、2003年6月16日に米軍に逮捕され、フセイン政権で外務大臣と副首相を務めたタリク・アジズ、内務大臣サドゥン・シャキルと共に、2010年10月26日にイラク高等法廷(SICT)で死刑判決を受けた。3人はサダム・フセイン政権下での反体制政治活動家弾圧への関与により有罪判決を受けた。

2003年の米国主導によるイラク侵攻により、サダム・フセイン政権が崩壊して間もなく、アジズは米軍に投降し、それ以来拘置されている。高等法廷に於けるそれまでの裁判で、アジズは1992年に起きた商人の処刑に関連して禁固15年、少数民族クルド人の強制移住政策に関連して禁固7年の判決を言い渡された。

サダム・フセインならびにフセイン政権下で起きた犯罪により告発された人々を裁くために、イラク高等法廷が設置されたが、アムネスティ・インターナショナルは、かねてより同法廷の裁判の公正さを疑問視している。とりわけ、高等法廷は政治的干渉を受け、独立性がゆらいでいる。

米国主導のイラク侵攻後、しばらく死刑は凍結されたが、2004年8月に復活された。それ以来、何百人もの人びとが、死刑判決を受け、多数が処刑されている。アムネスティは、死刑が生きる権利の侵害であり、究極的な意味において残虐で非人道的かつ品位を傷つける刑罰であると考える。

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追加情報

イラクでは宗教少数派であるキリスト教徒のアジズは、幅広く外遊し、フセイン政権時の外務大臣として国際社会でよく知られていた。米国主導のイラク 侵攻作戦時やその後、アジズは米ブッシュ政権が挙げた最重要指名手配者の1人だった。この侵攻作戦により、フセイン政権は2003年に崩壊し、最終的には サダム・フセインの逮捕、高等法廷による裁判、処刑につながった。しかし、アジズは米国によるイラク侵攻直後に米軍に投降し、数年間拘留された。その後、 彼の身柄はイラク当局に引き渡され、サダム・フセイン政権下で起きたとされる犯罪により高等法廷による裁判にかけられた。これまで2回の裁判で、彼は 1992年に起きた商人の処刑に関連して禁固15年、極めて重大な人権侵害が起きた少数民族クルド人の強制移住政策に関連して禁固7年の判決を言い渡され た。拘留中、彼は脳卒中を起こし、健康が優れないと伝えられている。

サダム・フセインの身内で、かつて大統領秘書官を務めたアービド・ハーミド・マフムードは、2003年6月に米軍に逮捕された。彼はかつて米国が指定したイラク人最重要指名手配者リストの4番目の人物であった。

2人は、元内務大臣サドゥン・シャキルと共に、2003年10月に高等法廷で死刑判決を受けた。2003年にフセイン政権が崩壊した後、新政権が高 等法廷を設置した。その目的は、フセイン大統領とフセイン政権下で起きた人道に対する重大犯罪を問われた人々を裁くことであったが、高等法廷における訴訟 手続きは、公正な裁判に関する国際基準を満たしていない。

イラクでは死刑が極めて広範囲に用いられている。連合暫定施政当局(CPA)の代表であったポール・ブレマーは1年間死刑を凍結したが、2004年 になるとイラク政府が死刑を復活し、何百人もの人々が死刑宣告を受けた。死刑執行に関して政府は統計資料のような情報をほとんど明らかにしていないが、イ ラクでは2012年の1月と2月に、少なくとも65人が処刑されたことが判明している。何百人もの人々が死刑を宣告されていると言われている。

死刑は世界人権宣言第3条および第5条に定められた2つの基本的人権、すなわち(1)「生きる権利」と(2)「拷問又は残虐な、非人道的な若しくは 屈辱的な取扱若しくは刑罰を受けない権利」に違反しており、アムネスティはあらゆる死刑に反対する。また、死刑を究極的な意味において残虐で非人道的かつ 品位を傷つける刑罰であると考える。

アムネスティは、イラクの武装勢力が犯した人権侵害を繰り返し非難してきた。その人権侵害の中には、民間人の誘拐、拷問、殺害を含む戦争犯罪や人道に対する罪があり、それら責任者に法の裁きを受けさせることを求め続けている。

アクションしてください。

英語あるいはアラビア語で以下の内容のアピールを作り、航空便、航空書簡(全世界90円)、電報、ファックス(あるいはeメール)で、できるだけ早く送って下さい。同じ内容のアピール例文が後に続きます。それをご利用下さい。

  • アジズとシャキルに対する死刑判決が控訴審で確認された場合には、減刑するようにイラク当局に促す。
  • 各国政府には、重大な犯罪に対して責任ある者に法の裁きを受けさせる権利があることを認めた上で、死刑が究極的な意味において残虐で非人道的かつ品位を傷つける刑罰であることを主張する。
  • すべての死刑判決を減刑し、死刑執行の一時停止を宣言するように当局に求める。

宛先

首相兼暫定国防大臣・暫定内務大臣
His Excellency Nuri Kamil al-Maliki, Prime Minister
Convention Centre (Qasr al-Ma’aridh)
Baghdad, Iraq
書き出し: Your Excellency

人権大臣
His Excellency Mohammad Shayaa al-Sudani, Minister of Human Rights
Convention Centre (Qasr al-Ma’aridh)
Baghdad, Iraq
書き出し: Your Excellency

法務大臣
Hassan al-Shammari, Minister of Justice
Convention Centre (Qasr al-Ma’aridh)
Baghdad, Iraq
書き出し: Your Excellency

コピーの宛先
〒150-0047 東京都渋谷区神山町14-6 ラビアンパレス松濤
イラク共和国大使館
特命全権大使:ルクマン・フェーリ 閣下
(His Excellency Mr. Lukman FAILY)
電話:03-5790-5311
ファックス:03-5790-5315

できるだけ早くアピールを出してください。期限を過ぎた場合はUAセンターまでお問い合わせ下さい。

アピール例文:イラク首相宛

His Excellency Nuri Kamil al-Maliki, Prime Minister
Convention Centre (Qasr al-Ma’aridh)
Baghdad, Iraq
↑宛先を記入

Your Excellency,
↑書き出しを記入

I am writing this to express my concern for Tariq Aziz, Foreign Minister and Deputy Prime Minister under Saddam Hussain, and Sadoun Shakir, the Interior Minister also under Hussain. Both of them were sentenced to death in October 2003 by the Supreme Iraqi Criminal Tribunal (SICT).

I urge you to commute the death sentences imposed on them, if they are confirmed by the appeal court.

I recognize the right of governments to bring to justice those responsible for serious crimes but insist that the death penalty is the ultimate form of cruel, inhuman and degrading punishment.

I call on you to commute all death sentences and declare a moratorium on executions.

Thank you for your prompt attention to the above.

Sincerely yours,

ここにあなたの名前と住所を記入

cc: Mr. Lukman FAILY, Ambassador of the Republic of Iraq in Japan

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