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    3度目の拘禁命令を受けた学者


イスラエル(更新情報)
3度目の拘禁命令を受けた学者

最新情報:
2012年3月 7日 (更新情報)
更新履歴:
2011年9月16日 (更新情報)
2011年6月 7日 (更新情報)
2011年5月10日
国名:
対象者:
アーマド・カタメシュ(男性)
期限:
2012年4月17日
配信日:
2012年3月 7日
UA No:
127/2011

AI Index:MDE 15/011/2012
国際事務局配信日:2012年3月6日

3度目の拘禁命令を受けた学者

パレスチナ人の学者であるアーマド・カタメシュは3月1日、新たに6カ月間の行政拘禁の命令を受けた。逮捕された2011年4月21日以来、起訴や裁判もなく拘禁されている。


アーマド・カタメシュは3月1日に3度目の行政拘禁命令を受けた。その日は彼に対する2度目の行政拘禁命令が失効する日だった。3月5日に行われた、その命令についての司法審査で、軍検察官は軍判事による命令の追認を求めた。軍判事は近日中に拘禁命令を追認すると見られている。

アーマド・カタメシュは、被占領西岸地区のオフェル刑務所で行政拘禁されている他の囚人たちと共に、軍事裁判所と行政拘禁手続きの合法性を認めないと主張し、法廷での聴聞会に出席することを拒否している。法廷での聴聞会は通常、被拘禁者の出席により執り行われるので、検察当局はアーマド・カタメシュが3月5日に入廷するよう迫った。彼は軍事法廷の手続きへの拒絶を繰り返し、すぐに自らの監房に戻った。

アーマド・カタメシュの妻と弁護士によると、彼はイスラエル治安局(ISA)の職員によって合計わずか10分の尋問を受けたに過ぎない。ISAは、彼がパレスチナ解放人民戦線(PFLP)という武装部門を持つパレスチナの左派政党の政治職にあったと主張している。アーマド・カタメシュは1990年代、PFLPの政治的、知的支援者であったが、彼はこの13年間、PFLPとは関わっていないと述べている。アムネスティ・インターナショナルが知る限り、彼はPFLPと連携した武装グループに関わったこともなければ暴力を擁護したこともない。最近は、彼が「悪夢」と呼ぶイスラエル人とパレスチナ人の間の暴力的紛争を終わらせる政治的解決の仕事に焦点を当てている。

アーマド・カタメシュが逮捕されずっと行政拘禁されている理由は、彼の著述や教えにある非暴力的政治観という平和的表現、そしてPFLPと連携している人たちを含む左派の学生や政治活動家たちの師と見なされていることにあると、アムネスティは考えている。彼を拘禁していること自体、PFLPに圧力をかけるイスラエル当局の戦略の一環である可能性がある。そのため、アムネスティは彼を良心の囚人と見なし、即時無条件釈放を要求している。
 

追加情報


アーマド・カタメシュは以前、イスラエル当局、パレスチナ自治政府双方を批判した学者、著述家である。1992年に逮捕され、判事の保釈命令の直後に行政拘禁されるまで、1年余り勾留されていた。彼は尋問中、拷問されたと報告しており、後に『あなたのターブーシュ(訳注:ムスリム男性の縁なし房付きの赤いフェルト帽)はかぶらない』という出版物に自らの経験を記している。彼に対する行政拘禁命令は、1998年4月15日にようやく釈放されるまで繰り返し更新された。この間、アムネスティは、起訴なしにずっと彼が拘禁されていることに抗議するキャンペーンを行なった。

アーマド・カタメシュは2011年4月21日の午前2時、被占領西岸地区のラマッラー、アルビレの家にいる所を逮捕された。治安部隊は最初、逮捕に向かった家族宅での不在を知ると、隣人宅にまで押し入って本人を捜した。娘によると、銃を突きつけられ、父親に電話をするように命じられたという。妻の話では、治安部隊が自分を逮捕しやすいように夫は自分の住居までの道順まで教えた。逮捕の際、治安部隊は家族宅や彼の住居の中は全く捜査しなかったとのことである。

2011年5月3日に彼が6カ月間の行政拘禁命令を受ける前、軍事法廷の高官は弁護士に、その日の午後5時に釈放されるだろうと話し、刑務官も同じように話していた。アーマド・カタメシュの名前は修正液の上から書かれていたため、その命令は当初、他の被拘禁者に対するものだったようである。アーマド・カタメシュにとって逮捕後、初めての行政拘禁命令だったが、その命令文書には行政拘禁の「延長」とあった。弁護士が後に知らされたことだが、ISAは本人が否認するPFLP活動の申し立てに関わる未公表の「証拠」に基づき勾留請求をしていた。すべての行政拘禁のケースと同様に、本人も弁護士もこの「証拠」の検証もしくは異議申し立てをすることは許されていない。

2011年5月19日、軍判事は拘禁命令を追認したが、4カ月に減刑した。同判事は5月3日の元々の命令に事実誤認があり、他の被拘禁者に出されたものが、アーマド・カタメシュに適用されたことを認めた。にもかかわらず、判事は、ISAの未公表証拠を踏まえて、治安上、本人の勾留は妥当だと結論づけた。9月2日に彼は2度目の6カ月間の行政拘禁の命令を受けた。これは後に軍判事によって追認され、2度目の命令に対する抗告は軍の上訴裁判所で棄却された。

行政拘禁は6カ月まで起訴や裁判なしに拘禁できるイスラエルの手続きで、際限なく更新できる。被占領西岸地区のパレスチナ人たちにとっての行政拘禁命令とは、軍令1651号に基づいてイスラエル軍司令官が出す。非行政拘禁者に対し刑事告訴をするわけでもなく、裁判にかける意思もない。治安上の理由で明かせないとイスラエル軍当局が言う「機密証拠」を根拠に人びとは拘禁される。したがって、軍当局の行政拘禁命令の決定が依拠する「機密証拠」は被拘禁者や弁護士には知らされないし、被拘禁者は勾留理由に異議申し立てもできない。

イスラエル監獄局の統計によると、2012年1月31日時点で、21名のパレスチナ立法評議会のメンバーを含む309名のパレスチナ人が行政拘禁されている。
 

アクションしてください。

アクション
英語、ヘブライ語、日本語で、アピール文を作り、航空書簡(全世界90円)、電報、ファックス、Eメールのいずれかで、できるだけ早く送ってください。以下の文面内容と英文サンプルをご利用ください。
− 良心の囚人であるアーマド・カタメシュが表現の自由の権利を平和的に行使したことだけで勾留されていることに懸念を表明し、彼の即時無条件釈放を求める。
− 当局に対し行政拘禁の実施をやめるよう求める。

宛先
イスラエル軍法務総監
Major General Avihai Mandelblit
6 David Elazar Street
Hakirya, Tel Aviv, Israel
Fax: +972 3 569 4526
Email: avimn@idf.gov.il
書き出し: Dear Judge Advocate General

西岸地区担当イスラエル国防軍司令官
Major-General Avi Mizrahi
GOC Central Command
Military Post 01149
Battalion 877
Israel Defense Forces, Israel
Fax: +972 2 530 5724
書き出し: Dear Major-General Avi Mizrahi

イスラエル副首相兼国防相
Ehud Barak
Ministry of Defence
37 Kaplan Street, Hakirya
Tel Aviv 61909, Israel
Fax: + 972 3 69 16940 / +972 3 691 7915
書き出し: Dear Minister

コピーの宛先
イスラエル国大使館
〒102-0084 東京都千代田区二番町3
特命全権大使:ニッシム・ベン=シトリット 閣下
His Excellency Mr. Nissim BEN-SHITRIT
電話:03-3264-0911

(アピール例文)
Major General Avihai Mandelblit
6 David Elazar Street
Hakirya, Tel Aviv, Israel

Dear Judge Advocate General,

I am writing to you to express my deep concern that Ahmad Qatamesh is a prisoner of conscience, detained solely for the peaceful exercise of his right to freedom of expression, and to call for his immediate and unconditional release.

I sincerely ask you to end the use of administrative detention.

Thank you very much for your attention.

Sincerely yours,

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