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ロシア連邦:
差別的立法がロシアで支持される

最新情報:
2013年2月 8日
国名:
ロシア連邦
対象者:
LGBTIの人たち
期限:
2013年3月12日
配信日:
2013年2月 8日
UA No:
348/2012

 ロシア連邦議会は、1月25日に行われた初回の審議で「未成年者への同性愛の宣伝」を違法とする同性愛嫌悪的な法案を、ほぼ満場一致で支持した。

 その法律は「未成年者への同性愛の宣伝」を連邦法で行政規則違反とし、最高50万ルーブル(16,200米ドル)の罰金を課すものである。修正案の提出は5月25日が期限となっている。

 ロシアの法律には何が「同性愛の宣伝」なのか法的な定義がなく、非常にルーズに解釈されかねない。ロシア連邦議会の家族・女性・子ども委員会は「同性愛の宣伝」を、「子どもたちが近寄れる場所で同性愛者によるイベントを行うことや、子どもたちが見たり聞いたりすることがある時間にテレビやラジオで同性愛関係の誘いや賛同をすること」とする定義を示した。彼らは、法案は「それが子どもたちの必要性や年齢で規定されるものであれば、同性愛に関する情報を受ける子どもたちの権利を制限する」ものではなく、法案は可決されるべきだと論じた。アムネスティ・インターナショナルの活動家は、その訴えに対して委員会から同様の返答を受けた。

 法案は、表現の自由に関する基本的権利への攻撃であり、レズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスセクシャル、インターセクシャル(LGBTI)を差別から守る国家としての国際的義務に反するものである。もし可決されれば、LGBTIの人たちに対し、さらに汚名を着せ、疎外し、差別することに行き着くだろう。同様の法律が既に可決された地域で、アムネスティはLGBTIの活動家、組織、イベントに対する弾圧を目撃している。

 ロシアのLGBTI活動家は、今年1月25日に連邦議会前で「キスの日」抗議行動を行った。抗議者たちは法支援者に罵倒され、卵を投げつけられた。報道によれば、警察は20人のLGBTI活動家を拘束した。

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追加情報

ロシア連邦議会下院(ドゥーマ)で、法案の初回審議は2012年12月19日に予定されていたが、今年1月25日に行われた。

 同様の法律は、リャザン、アルハンゲリスク、コストロマ、サンクトペテルブルク、ノボシビルスク、マガダン、サマラ、バシコルトスタン、クラスノダールなどで可決されていた。これらの法律の中には、子どもへの性的虐待を成人間の合意による個人的な性行為に結びつけるような、「未成年者への幼児偏愛の宣伝」を禁じているものもある。

 レズビアンであることをオープンにし、ロシア連邦でのLGBTI運動の活動家でもあるイリナ・フェドトバは、「同性愛の宣伝を目的とする公然の行動」に関連して、リャザン州法の行政規則違反に関する差別的部分を、国連人権規約委員会へ報告した。彼女は「同性愛は正常だ」「私の同性愛を誇りに思う」というポスターをリャザンの学校の近くで掲示した。警察が介入し、裁判で「同性愛の宣伝を目的とする公然の行動」として1,500ルーブル(48米ドル)の罰金を課された。

 2012年10月に国連人権規約委員会は、ロシアが、市民的及び政治的権利に関する国際規約(ICCPR)第19条第2項と関連する第26条に基づくイリナ・フェドトバの表現の自由の権利と無差別への権利を侵害したと認定した。委員会は、ICCPR第26条に基づく差別の禁止は性的指向による差別をも含むことを再確認し、リャザン州法は異性愛や性的指向全体にはない同性愛にのみ禁止規定が適用されるという差別的なものだと結論付けた。

 法律案は、子どもたちを同性愛に関する情報から守ることは、健全な道徳的、精神的、肉体的発達に貢献するものだと想定している。しかし、同性愛に関する情報を得ることは子どもたちに役立つことであり、子どもの最高利益の原則は、子どもたちがそのような情報から隔離されることを求めるものではない。成人同様に子どもたちはすべての種類の情報や理念を求め、受け、与える権利を持っている。この権利はICCPR第19条に規定されているように、誰もが享受できる。この権利は子どもの権利に関する条約第13条でも明確に保障されている。子どもの権利委員会は、これを性や性的行為に関する情報を含むと説明している。

 法律は、表向き子どもの保護を目的にしている。しかしLGBTIの人たちや子ども、LGBTIの活動家や組織の言論、結社、集会の自由を制限する効果を持つものである。

アクションしてください。

 ロシア語、英語あるいはあなたの母語で以下の内容のアピールをつくり、航空便、航空書簡(全世界90円)、電報、ファックス、eメールで、できるだけ早く送ってください。同じ内容のアピール例文が後に続きます、それをご利用ください。

  • 連邦法案 no. 44554-6を、現行案あるいは修正案いずれであっても可決しないように当局に要請すること。
  • LGBTI活動家への嫌がらせを止めるよう当局に要請すること。
  • 現実のあるいは認識上の性的指向やジェンダー・アイデンティティにかかわらず、欧州および国際人権法に従って、表現・集会の自由、差別からの自由、法の下での平等を守るよう当局に求めること。

宛先

ロシア連邦議会国家院(下院)議長 Chairman of the State
Duma of the Federal Assembly of the Russian Federation
Sergei Naryshkin
1, Okhotny riad, Moscow 103265
Russian Federation
ファックス: +7 495 6974258
書き出し: Dear Chairman

家族・女性・子ども委員会議長 Chairwoman of the Committee on Family, Women and Children's Affairs
Yelena Mizulina
State Duma of the Russian Federation
2, Georgiyevski Lane Moscow 103265
Russian Federation
ファックス: +7 495 692 54 61
書き出し: Dear Chairwoman

内務省モスクワ内務総局長 Head of GU MVD for Moscow
Anatolii Yakunin
38, Petrovka str, Moscow 103265
Russian Federation
ファックス: +7 495 698 6 777
Eメールmail: mos-police@yandex.ru
書き出し: Dear Head of GU MVD

コピーの宛先

ロシア連邦大使
〒106-0041 東京都港区麻布台2丁目1-1
電話:03-3583-4224、03-3583-5982
特命全権大使:エヴゲーニー・ウラジミロヴィッチ・アファナシエフ 閣下
His Excellency Mr. Evgeny Vladimirovich AFANASIEV

できるだけ早くアピールを出してください。期限を過ぎた場合はUAセンターまでお問合せ下さい。

アピール例文

Mr. Sergei Naryshkin
Chairman of the State Duma of the Federal Assembly
of the Russian Federation
1, Okhotny riad, Moscow 103265
Russian Federation
↑ここに宛先を記入

Dear Chairman,
↑ここに書き出しを記入

I am very much concerned about the discussion on Draft Federal Law no. 44554-6 of which the first reading was held on 25 January.

The bill outlawing the ”propaganda of homosexuality amongst minors” should not be passed, and the authorities should protect the rights of everyone, regardless of their real or perceived sexual orientation or gender identity, to protect freedom of expression and assembly, freedom from discrimination and equality before the law, in accordance with European and international human rights law. The harassment of LGBTI activists must be stopped immediately.

I sincerely expect your powerful action on these points.

Truly yours,

↑ここにあなたの名前とアドレスを記入

cc: Head of GU MVD for Moscow

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