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中国:
北京の住宅 突然の取り壊し

最新情報:
2013年11月 4日 (更新情報)
更新履歴:
2013年9月24日
国名:
中国
対象者:
巴溝村住民(男女)
期限:
2013年12月 3日
配信日:
2013年11月 4日
UA No:
243/2013

10月22日、北京市海淀区巴溝村の2軒の家屋が住民への事前通知もなくブルドーザーにより取り潰された。残っている家屋も「11月26日までに取り壊す」と居住者は通告された。 

10月22日、海淀区法執行機関、裁判所、治安当局関係者ら200人以上が、巴溝村の家屋の解体に立ち会った。立会人の中には、防弾チョッキとヘルメットを着用し、拳銃を所持している者もいた。

午前9時、村への立ち入りが禁止され、家屋の取り壊しが始まった。裁判所の職員が「海淀区裁判所による違法家屋取り壊しの決定を執行する」と述べていた。残っていた6家屋のうち2軒が破壊された。住人は自分の家を守ろうとしたが、家に入ることを阻止された。目の前で家屋がブルドーザーにより破壊された。取り壊しは全く突然であったため、私物を持ち出すこともできなかった。

2012年9月19日、巴溝村の住民は立ち退き命令に対し、北京市高級人民法院 に上訴した。その上訴がまだ審理中であるにもかかわらず、今回取り壊しが強行され、住民には適切な補償や代替え住居が与えられていない。既に家を失ってしまった家族に政府はわずかばかりの補償をしたが、法律で定められた基準も満たされていなかったため、住民は受け取りを拒否した。

取り壊しの最中に警官に取材しようとした新聞記者が脅され、カメラが没収されそうになった。さらに制服を着用した警官に殴打されたが、住民の手助けにより村から脱出することができた。

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追加情報

巴溝村の住民には居住地の所有権はないが、土地を使用する権利はある。土地が開発業者に売却された後、開発業者は、村の電気や水道を止め、下水道を壊し、村に通じる道を塞いで村人たちに嫌がらせや脅しを行ってきた。さらに開発業者は人を雇って、村人たちに暴力を振い、家屋に押し入って家の中を荒らし回った。木や鉄の棒を手にした男たちに家に押し入られた95歳の女性は、その後心臓発作で亡くなった。村人たちはこの事件について警察に届けたが、警察は捜査をしようとはしなかった。

8月16日の朝6時、北京市海淀区の警官と都市管理部門の役人400人が村を封鎖し、2台のブルドーザーで50戸以上の家を取り壊した。67歳の女性が、取り壊し作業員に無理矢理家から連れ去られ、軽い傷を負い、少なくとも3人の男性が殴打された。警察は、この事件についても捜査をすることはなかった。

海淀区道路管理委員会は商業用と居住用不動産開発プロジェクトの一環で、村の土地を区が所有する北京万柳投資集団に、売却した。これは村人たちが聞いていたこととは異なった。立ち退きを余儀なくされた6千世帯(住人約1万人)は、開発業者から補償を受け、2年後には村の中の指定されたマンションを標準的な価格で買うことができるという約束を得た。ところが、開発業者はマンションを建設するはずの土地に豪華な家と商業ビルを建設した。立ち退いた村人の多くは現在経済的に困窮した状況に陥った。また開発業者から受け取った補償金の額は、北京で代替住居を購入するにも十分ではなかった。

2006年、村に残っている6世帯は、開発業者に対して行政訴訟を起こそうとした。しかし海淀区住宅管理局はこの訴訟を受理しなかった。6世帯は、北京市第一中級人民法院に2006年、2007年、2009年に渡って上訴したが、裁判所は、手続きは適切だったとして上訴を却下した。住民たちは2012年9月19日、今度は北京市高級人民法院 に上訴した。現在、この件は裁判所で審理中である。今年9月9日、6世帯は、北京市第一中級人民法院から同月14日までに家を明け渡せとする通知を受け取っていた。

巴溝村の住民で家屋取り壊しの目撃者は次のようの述べた。「今、彼らは家を取り壊しているが、裁判所も開発業者も所有者には何も通知してこなかった。所有者たちは自分の家を守るために中に入りたかったが、武装警官の制服を着てヘルメットをかぶった連中に阻止された。ついに彼らの家は取り壊された。裁判所は違法な取り壊しを事実上認め、自ら定めた土地収用に関する手続きと規則を守らなかった。上訴の中で、私たちは土地収用の過程における開発業者の、たくさんの不法行為の証拠を提出したが、裁判所はいずれの証拠も採用しなかった。今目の前で起きていることは裁判所の偏向ぶりを明確に示したものだ」

中国では、適切な法的保護や補償を与えないまま、人びとを住居や農地から強制的に立ち退かせることは日常茶飯事となっており、著しい人権侵害を引き起こしている。多くの場合、立ち退きは突然かつ力ずくで、時には死者も出す。立ち退くまで絶え間ない脅しや嫌がらせが組織的に行われることも多い。殴打されたり誘拐されたり、中には生きたまま埋められた人もいた。立ち退かされた人びとへの補償金は全くないか、あってもわずかであり、代替住居も補償に値しない場合がほとんどである。

「経済的、社会的及び文化的権利に関する国際規約(社会権規約)」の締約国による実施状況を監視する国連の「経済的、社会的及び文化的権利委員会」は、政府は以下の手続による保護が適用された場合にのみ、立ち退きを執行することができると規定している。

  • 土地や住居の使用目的も含まめた情報を十分事前に提供すること。
  • 政府当局者あるいはその代理人が立ち退きに立ち会うこと。
  • 立ち退きを実行する者の身分が明らかにされること。
  • 立ち退きの影響を受ける人の同意のない限りは、夜間もしくは特別な悪天候のもとで立ち退きを実施しないこと、十分な代替住居を提供すること。
  • 法的救済を与えること。
  • 裁判による救済を求める人が法的扶助を必要とする場合、可能ならばこれを与えること。
  • さらに政府は民間人や業者による立ち退きの強制、暴力、嫌がらせ行為から人びとを守ることが求められる。

法執行官は、必要かつ適切な場合にのみ実力の行使を認められる。国連の「経済的、社会的及び文化的権利委員会」によれば、立ち退きが正当化される場合においても、国際人権法の中の関連する規定を遵守し、かつ、合理性と均衡性の一般的原則に従って行われるべきである。

アクションしてください。

英語、中国語、母語で、以下の内容のアピールを作り、航空便、航空書簡(全世界90円)、電報、ファックス(あるいはeメール)で、できるだけ早く送ってください。

  • 退去させられた住民に、直ちに確実に、住居と適切な補償を与えるよう当局に求める。
  • 上訴が裁判所で審理中であり、適切な通告と補償を含めた法的適正手続きが終了していないうちに、残る巴溝村の住民を退去させないよう当局に求める。
  • 国と民間業者によるすべての脅迫や嫌がらせを調査し、そのような行為をすべて中止するよう当局に求める。

宛先
Beijing Municipal People's Government Mayor(北京市市長)
Wang Anshun Shizhang
Beijingshi Renmin Zhengfu
2 Zhengyilu, Dongchengqu
Beijingshi 100744
People's Republic of China
Fax: +86 10 84371700
書き出し: Dear Mayor

Beijing Municipal Party Committee Secretary(北京市党委書記)
Guo Jinlong Shuji
Beijingshi Weiyuanhui
3 Taijichangdajie, Dongchengqu
Beijingshi 100743
People's Republic of China
Tel: +86 10 65121118 (Chinese only)
書き出し: Dear Secretary 

コピー宛先
北京市第一中級人民法院
Beijing Municipal No.1 Intermediate People’s Court

Ji Luohong Yuanzhang
16 Shijingshanlu, Shijingshanqu
Beijingshi 100744
People’s Republic of China
電話: +86 10 65121118 (中国語のみ)
Eメール: bjlzy-mygt@china.court.org
書き出し: Dear President

中華人民共和国大使
〒106-0046 東京都港区元麻布3丁目4-33
電話:03-3403-3388
特命全権大使:程 永華 閣下
His Excellency Mr. CHENG Yonghua

アピール例文

Beijing Municipal People's Government Mayor
Wang Anshun Shizhang
Beijingshi Renmin Zhengfu
2 Zhengyilu, Dongchengqu
Beijingshi 100744
People's Republic of China
↑ここに宛先を記入

Dear Mayor,
↑ここに書き出しを記入

I am writing this letter to express my deep concern for demolishing the houses without any advance notice to residents at Bagou village in Haidian District of Beijing. On 22 October, two houses there were destroyed by bulldozers.

The Bagou residents submitted an appeal against the eviction order to the Beijing City Higher People’s Court on 19 November 2012. The demolition has been carried out while the appeal is still under review. The residents have not been offered adequate compensation or an alternative place to live by the authorities. While the government did offer some compensation to families who had already lost their homes, this did not meet the standards set in Chinese law and was rejected by the residents as not nearly sufficient.

So I urge the authorities to ensure that the evicted residents are immediately provided with alternative housing and adequate compensation.

I also urge the authorities not to evict the remaining residents in Bagou village, Haidian district in Beijing while their appeal is pending in court and without following due process requirements including adequate notice and compensation.

Lastly I urge the authorities to investigate and stop all acts of intimidation and harassment carried out both by state and non-state actors.

Thank you very much for your prompt attention to the above.

Sincerely yours,

↑ここにあなたの名前とアドレスを記入

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