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イスラエル/被占領パレスチナ地域/パレスチナ:
パレスチナの議員が有罪に

最新情報:
2015年12月 9日 (更新情報)
更新履歴:
2015年9月 1日 (更新情報)
2015年8月19日 (更新情報)
2015年6月 3日 (更新情報)
2015年5月25日 (更新情報)
2015年5月 8日 (更新情報)
2015年4月20日 (更新情報)
2015年4月11日
国名:
イスラエル/被占領パレスチナ地域/パレスチナ
対象者:
ハリダ・ジャーラル(女性)
期限:
2016年1月19日
配信日:
2015年12月 9日
UA No:
081/2015

パレスチナの議員であるハリダ・ジャーラルさんは自らに対する12の罪状の内、2件について認め、15カ月の禁固刑を受け入れた。というのも、イスラエルの軍事法廷では公平な裁判を受けられないと考えたからだ。

軍検察との司法取引で、ハリダ・ジャーラルさんは12月6日、15カ月の禁固刑と10カ月の追加禁固刑の5年間執行猶予、2,600米ドルの罰金刑を言い渡された。彼女はイスラエル軍兵士の誘拐教唆と武装部門を有する非合法政党、パレスチナ解放人民戦線(PFLP)のメンバーだという容疑で有罪となった。一方、他の10件の起訴は破棄された。彼女の弁護士によると、検察は、誘拐教唆を示す証拠を提示することは一度もなかった。8月25日の審理で2人の証人が、ハリダ・ジャーラルさんに有罪を招く供述を取り下げた。彼らは「睡眠剥奪、痛みを伴う姿勢で長時間縛られたこと、さらなる拷問と家族を逮捕するぞという脅しなどの圧力や虐待」を受ける中での尋問中に、させられたものだと訴えた。検察は彼女の収監を続けるために手段を選ばなかった。

4月2日に彼女は逮捕された後、行政拘禁された。それは機密の証拠に基づく、起訴なしの無期限の拘禁ができるものである。4月15日に彼女が起訴された後、軍判事は裁判中に釈放しても治安上の問題はないとして、保釈を認めた。しかし、検察が機密証拠を使って異議申し立てしたことで、この保釈決定は覆された。裁判はくり返し延期され、また、当局の証人が、出廷していないことがしばしばだった。刑務所の車での裁判所までの移動は、数時間もかかる上に、その間、彼女はトイレに行くこともできず、疲労困憊していた。検察は、裁判とは別に、彼女に提案を持ちかけた。1回目の提案は、5年間の禁固刑、2回目は、3年で決着しようというものだった。彼女も弁護士もこのような提案を拒絶した。しかし、最後には彼女は、司法取引に同意した。公平な裁判を期待できず、勾留は終わらないと思ったからである。

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追加情報

ハリダ・ジャーラルさんはパレスチナの土地をイスラエルが占領してきたことに率直かつ活動的に批判を展開してきた人物で、数十年間、イスラエル当局からの嫌がらせや脅迫を受けてきた。イスラエル軍の中央司令部の司令官は、「地域の安全を守るための命令を要する重大な治安上の理由」というあいまいな理由に基づき、2014年8月に彼女に対して6カ月間の「特別監視令」を出した。それは彼女がラマッラーの自宅を出て、軍当局からの「特別許可」がない限り、ジェリコに幽閉されることを命ずるものであった。法的にその決定に異議申し立てするための情報は明らかにされていない。彼女は命令を無視して、ラマッラーにあるパレスチナ立法評議会の敷地内に移った。そこで彼女は命令が1カ月間まで減らされ、9月16日まで滞在した。2015年2月、彼女は「国際刑事裁判所(ICC)フォロー・アップのための高等国家委員会」委員に任命された。この委員会は2014年12月31日、ICCのローマ規程にパレスチナが署名したのを受けて、アッバス大統領によって設立された。彼女は(パレスチナの囚人たちの権利を擁護している)パレスチナの人権組織「アッダミール」の副理事長で、2006年にはパレスチナ立法評議会の議員に選出された。彼女は治安上の危険人物であるとイスラエル軍に繰り返し宣言されてきた。しかし、2015年4月まで彼女を如何なる罪状によっても起訴されてはいなかった。彼女は4月2日、被占領ヨルダン川西岸地区、ラマッラーの自宅でイスラエル軍兵士によって逮捕され、行政拘禁された。4月15日の彼女への行政拘禁命令についての審理で、軍検察は彼女がパレスチナ解放人民戦線(PFLP)のメンバーであること、イスラエル軍兵士誘拐の教唆など12の罪状を提出した。

イスラエル軍は、2名のパレスチナ人の囚人から、イスラエル軍兵士を誘拐しようとハリダ・ジャーラルさんが言うのを聞いたという供述の証拠を持っていると述べているが、彼女は強く否定していた。

ハリダ・ジャーラルさんの裁判は大幅に遅れて8月25日、軍事法廷で始まった。検察側の証拠は、イスラエル保安局(ISA)がパレスチナの囚人、元囚人への尋問で得られたものだった。8月25日の審理では、その証人2名が、強要されたものだと主張して供述を取り下げた。それにもかかわらず、検察は証人が嘘をついていると主張し、判事も原供述書は証拠から排除されないとの判断を下した。アッダミールによると、11月8日の審理で、裁判所は勾留中の証人たちの何人かを尋問したイスラエルの警察官2名の証言を聴聞した。供述を記録した警官たちは、証人たちの主張と尋問状況を裁判所が検証できるようにと証言した。拷問の申し立てはISAによる尋問と関係していると警官たちは述べたもようである。ISA職員は証拠を出すよう呼ばれたが、彼は出張中だとして数回出廷しなかった。

イスラエルの軍事法廷の手続きは公平な裁判を定めた国際基準を満たしていない。軍の裁判官は独立性を欠いており、軍判事の中立性については重大な疑いがつきまとっている。判事は軍法務総監の推薦に基づいて地域司令官によって任命され、検察官が判事への昇進コースをほぼ独占している。いったん任命されると、判事には終身在職権はなく、地域司令官によっていつ解任されるか分からない彼らの中立性については重大な疑念が取りざたされてきた。有罪判決は、しばしば被告による「自白」または証人の供述に依るところが大きいが、その証言は、強要されたものとして否認されている。パレスチナ人の囚人、被拘禁者は逮捕と尋問の間、日常的に拷問、さもなければ虐待を受けている。被告は罪を犯していない時でも、裁判に公正さを期待できず、減刑につながる有罪答弁を受け入れるしかないと思い、一様に司法取引に頼ってしまうのである。検察はハリダ・ジャーラルさんが刑期を終える時は彼女を行政拘禁しないという約束をしたもようであるが、当局は過去にパレスチナの囚人たちとの似たような合意を破ってきた。

アクションしてください。

ヘブライ語もしくは英語で、アピール文を作り、ファックス、Eメールのいずれかで、できるだけ早く送ってください。以下の文面内容と英文サンプルをご利用ください。

  • ハリダ・ジャーラルさんが罪を認めたのは甚だしく不公平な軍の手続きによるものであり、後に撤回された強要による証言を認めてしまったものであることに懸念を表明する。
  • ハリダ・ジャーラルさんの勾留、裁判、そして判決は、自由で平和的な表現の権利を抑圧するための懲罰的措置に見てとれるという、懸念を表明する。

宛先
Military Judge Advocate General(イスラエル軍法務総監)
Brigadier General Danny Efroni
6 David Elazar Street
Hakirya, Tel Aviv, Israel
Fax: +972 3 569 4526
Email: avi_n@idf.gov.il
書き出し: Dear Judge Advocate General

Commander of the IDF – West Bank(イスラエル国防軍西岸地区司令官)
Major-General Roni Numa
GOC Central Command
Military Post 01149
Battalion 877
Israel Defense Forces, Israel
Fax: +972 2 530 5741, +972 2 530 5724
書き出し: Dear Major-General Roni Numa

Minister of Defence(イスラエル国防相)
Moshe Ya’alon
Ministry of Defence
37 Kaplan Street, Hakirya
Tel Aviv 61909, Israel
Email : minister@mod.gov.il, pniot@mod.gov.il
Fax: +972 3 691 6940
書き出し: Dear Minister

コピーの宛先
駐日イスラエル大使館
〒102-0084 東京都千代田区二番町3
電話:03-3264-0911
特命全権大使:ルート・カハノフ 閣下
Her Excellency Ms. Ruth KAHANOFF

アピール例文

Military Judge Advocate General
Brigadier General Danny Efroni
6 David Elazar Street
Hakirya, Tel Aviv, Israel
↑ここに宛先を記入

Dear Judge Advocate General,
↑ここに書き出しを記入

I am writing to you to express my deep concern that Khalida Jarrar’s guilty plea was made because of the flagrantly unfair military proceedings in her case, which admitted coerced testimony which were later recanted.

I also express my serious concern that the detention of Khalida Jarrar, the proceedings against her and her sentence appear to be punitive measures used to supress her right to free and peaceful expression.

Your attention is appreciated.

Sincerely yours,

↑ここにあなたの名前とアドレスを記入

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