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イベント報告【イベント報告】東京拘置所参観に行ってきました

東京拘置所参観に参加した皆さん東京拘置所参観に参加した皆さん

2013年1月23日、アムネスティ日本 国内人権ネット主催で東京拘置所参観を行いました。

参観のコーディネータ、津田さんからの報告です。

参加者31名で東京拘置所へ

北千住から東武スカイツリー線に乗って荒川を超える鉄橋に差し掛かると、前方に東京拘置所が見えてきます。周りに大きなビルがないので、12階建ての黒っぽい独特の形の東京拘置所はひときわ目立って見えます。真ん中にある管理棟から東西南北に収容棟が伸びていて、真上から見ると十字の形をしており、東京入管とそっくりです。

12時45分、参加者の大部分の人が小菅駅前に集合し、歩いて拘置所のメイン玄関である面会用玄関に行きました。職員から「何をしに来たのか」と訊かれたので、「参観に来た」と答えると、「それなら正門に行きなさい」と言われ、正門に移動。

13時20分頃、全員が正門に集合し、庶務課の松本氏の案内で拘置所内に入りました。
 

いよいよ拘置所の中へ

全体の流れとしては、会議室での説明、施設内参観、質疑応答が行われました。

まず、13時35分~14時40分、調査官の安原氏による東京拘置所の沿革や施設の説明がありました。最初にビデオ放映の後、口頭で補足説明が加えられました。施設の説明では

・強化ガラス使用によって鉄格子を無くしたこと
・指紋錠や600台のテレビカメラ使用などによるセキュリティーの向上によって、施設を囲んでいたコンクリートの塀を撤去したこと

などが画期的だと思われました。
※詳細は東京拘置所見学記をご参照ください。

続いて、14時40分頃から2班に分かれ、職員食堂、未決拘留者用運動場、受刑者用居室、領置倉庫、講堂の5か所を参観しました。メモ用紙を持っていこうとしたら禁止されてしまいました。(これまでの刑務所訪問では黙認だったので、ここは厳しい。)

【職員食堂
12階にある、荒川の流れや敷地の全体像が眼下に見下ろせる見晴らしの良いきれいな食堂で、拘置所の参観場所としてはあまり意味はない感じ。

未決拘留者用運動場
一人用と多人数用があり、両方とも鳥かごのような小さな運動場。特に一人用は5メートル×2メートルくらいで、一周が10メートルもないようにみえる。また、空を金網が覆っている。縄跳びをしたりぼーっとしているとのこと。

受刑者用居室
単独室は新しい畳が3枚敷かれている奥に、便器と洗面台が見える細長い部屋。薄型テレビ、ちゃぶ台、所持品を入れる黒いスーツケースが置いてある。

未決囚用居室にはテレビはない。(インターネットで公開されている画像と同じ)共同室は単独室を三つつなぎ合わせて作り、定員は6人~8人まで増やせるようになっている。

居室は廊下の両側に配置され、廊下からは居室内部が窓を通して見えるが、居室内部からは向かい合った居室の内部が見えないようになっている。別の部屋の収容者と身振りで合図をして賭け事をするのを防止するのにも役立っているとのこと。

居室の前面には行先表示板があり、この情報は拘置所内各所に送られ、だれがどこにいるかが常に把握できるようになっているとのこと。また、面会者に対して待ち時間などを迅速に通知することにも役立っているとのこと。

領置倉庫
企業の配送センターにいるような感じ。大規模で自動化されたシステム。
※詳細は東京拘置所見学記をご参照ください。

講堂
受刑者が雨天などに運動する場所。職員の研修や多人数での教誨活動にも使われる。床面にバレーボール用コートらしいものが描かれていた。刑務所にある講堂に比べると少しこじんまりとしている。


あっという間に参観が終了。質疑応答へ

参観中に質問をすると、「質問は後にしてくれ」と答えてもらえませんでした。これまでの刑務所訪問ではその都度答えてくれたのと比較すると、ずいぶんそっけない対応です。

最後に、会議室に戻って質疑応答を行いました。回答者は安原調査官です。

Q:職員数は何人か。
A:公務員が800人と民間委託職員が100人。

Q:未決囚用運動場の上部に金網があるのは逃走防止か。
A:そうだ。

Q:受刑者用運動場には金網はあるのか。
A:地面の運動場であり、金網はない。

Q:死刑確定者は受刑者なのか未決囚なのか。
A:死刑確定者は死刑執行までは未決なので未決囚だ。

Q:刑場公開についてはどのように考えているか。
A:死刑執行は非常にナイーブな問題だ。刑務官の子供が学校で「お前の父親は法の下での殺人者だ」といじめられることがある。刑場の場所すら職員の1割くらいしか知らない。

Q:差し入れ業者の選定方法は。
A:公募によっている。

Q:雑誌、書籍など差し入れ許可基準は。
A:個々の収容者によって判断している。たとえば性犯罪者に対しては性描写のあるものは禁止となるが、覚せい剤犯罪者ならOKとなることもある。

Q:部屋の掃除はだれがするのか。
A:居室は各収容者が行う。そのほかの部分は受刑者が懲役作業として行う。

Q:エレベータの構造はどうなっているのか。
A:ボタン操作にも鍵が必要になっている。また、必要に応じてエレベータ内をパーティションで二つに分けることもできる。
 

参観終了後、小菅刑務所時代の芸術的な形をした建物前で参観者全員で記念写真を撮り、参観は終了しました。
 

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開催日 2013年1月23日
場所 東京拘置所
資料 東京拘置所見学記
主催 国内人権ネット

国内人権ネットは、今後も収容施設を参観する企画を検討中です。 収容施設の実態を知り、広く知らせるためにも、ぜひイベントにご参加ください。

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