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人権の「今」がわかるニュース

イベント報告【イベント報告】神戸拘置所を参観しました

神戸拘置所前にて神戸拘置所前にて

10月7日(金)、8名で、神戸市北区にある神戸拘置所の参観を行いました。国内人権ネットワークのメンバーの片桐が報告します。

神戸・三宮駅前から、市バス66系統「しあわせの村」行きに乗車して、おおよそ20分で拘置所の最寄りバス停に到着します。所要時間は短いですが、三宮を出てまもなく、バスは自動車専用有料道路の「山麓バイパス」へ入るため、15分足らずで山の上の北区郊外へ至ります。そのため、短い時間で市街地からアクセスできる立地にも関わらず、市街地とは隔絶された感のある、郊外の緑の中へと導かれることになります。

最寄りバス停からは、傾斜のきつい一本道の道路を歩くこと3分ほどで、神戸拘置所に至ります。昨今は、拡大する市街地に飲み込まれて、周囲が住宅地に囲まれてしまった矯正施設がよく目に付きますが、ここ神戸拘置所は、山あいの市営団地から、さらに山を上がった場所にあり、北に神戸市民防災総合センターが隣接する以外は、周囲がすべて緑で囲まれた立地条件にあります。そのため、ここでは被収容者が外部の目にさらされる可能性のあるような建物や地形は、公的施設の防災センターを除いては、存在しません。

受付の後、会議室へ通され、一通りの施設説明を聞いてから、所内施設見学へと移ります。携帯電話やお金と言った、お決まりの持ち込み禁止物の注意はありましたが、今回ここでは、メモやペンの持込み制限はありませんでした。

建物は、平成23年に耐震補強工事が施されたとは言え、内装関係までは工事が及んでいないようで、昭和53年の開所当時からのまま、居住空間内が大きく改築されたような感じはなく、居住性の近代化も施されてはいないように見受けられます。

施設見学は、講堂、未決囚のための独居房、グランド、未決囚用の一人用運動場、洗濯場や労役の労役の軽作業を行なっている作業場などを案内されましたが、浴場や雑居房の参観はありませんでした。

施設見学の後は、会議室に戻っての質疑応答となり、総じて論ずれば、既決囚に対しては、概ね一般の刑務所と大差ない処遇となっているといった印象の回答でした。また未決囚に対しては、弁護人との随時面会であったり、ことさら被収容者のプライバシーに配慮するなど、拘置所ならではの対応を垣間見ることが出来ました。

今回、施設見学も、施設見学の後の質疑応答も、すべて対応は庶務課職員の方でしたが、庶務課は、処遇部とは違って、常日頃から現場で被収容者と直接接しておられるわけではないせいか、質問を投げ掛けても、マトを突くような答えが返ってこない場面が時々ありました。

被収容者の人数などのように、所内の諸データについては、的確な答えが返ってくるのですが、例えば、外国人収容者に対する食事や言葉についての具体的な現場対応はどうなっているのかといった、現場に密接した内容の質問を投げ掛けると、それは庶務課の管掌範囲からは逸脱するせいか、はっきりとした回答が得られない、といった場面がしばしばありました。

被収容者の処遇を知るには、諸データもさることながら、より現場に近い方の生の言葉を聞く必要があります。これからの刑事収容施設参観においては、できるだけ、対応職員の中に、現場をよく知った職員も加えてもらうよう要望し、またそれを実現してもらえるように働き掛けるのが、今後の課題でしょう。

参観を受け入れていただいた神戸拘置所のみなさま、ありがとうございました。

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開催日 2016年10月7日
開催場所 神戸拘置所
主催 アムネスティ日本 国内人権ネット

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