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イベント報告【イベント報告】名古屋入管参観報告

名古屋入管前にて名古屋入管前にて

2016年9月26日(月)、名古屋入国管理局へアムネスティ会員・国内人権ネット会員9名で参観しました。

名古屋入管参観は2011年、2013年、2015年に続いて今回4回目になります。引率責任者の津田が報告します。

施設見学

まず、会議室にて、DVDを用いた入管業務の説明から始まりました。

DVDでは、約6万人の不法滞在者の大部分が不法就労をしていると考えられ、入国警備官は日本の安全を守っていること、また、不法滞在者は退去強制させるが、生活歴、家族状況によって特別在留許可を出すこともある、と説明がありました。

説明後、初めに入所時の持ち物と身体検査をおこなう「入所手続室」を見学しました。持ち物検査では、保安上と衛生上の観点から居室に持ち込めるか否かを判断します。同性の職員による身体検査と、看護師による血圧、体温測定を全員に対して実施します。

次に「居住区域」へ。今回は使用していないブロックがあったため、居室も見学することができました。「居室」は単独室と共同室があります。3畳くらいの広さの単独室には、小さなテーブル、高さ1メートルほどのパーティション付トイレと、隣に洗面台があり、天井からアームで固定された薄型テレビがぶら下がっていました。共同室には2段ベッドが3台あり、13カ国語で書かれた生活の手引きが置いてありました。

「面会室」はアクリル板で仕切られていて、見せてもらった部屋は椅子が5つ入る大部屋でした。面会室内には監視カメラや盗聴マイクは設置されていないとのことです。

「小運動場」は4つ、「大運動場」は2面あり、天井は空になっていて金網が張ってあり、外部の景色は全く見えませんでした。

収容施設内の見学終了後、一般の入管施設の見学へ。

在留期間が過ぎた人などが出頭する「出頭申告窓口」は少しこじんまりした部屋にベンチが並んでおり、1日4、5人が訪れるとのこと。タガログ語、中国語、ポルトガル語などによって各種相談に応じる「在留総合インフォメーションセンター」も併設されていて、1日270~280人が訪れるとのことでした。

事前質問への回答と質疑応答

事前質問への回答と若干の質疑応答を行いました。

事前質問への回答では、被収容者数は9月1日現在142人(男性115人、女性27人)で、昨年7月1日現在の187名(男139名、女48名)から減少していましたが、平均収容日数は55日で前年(H26)の51日から増加していました。

医師への受診数は4550件(庁内診療数3751件、外部診療数799件)で、前年の4059件(庁内診療3220件、外部診療839件)から増加していました。年間を通じて平均142名が収容されていたとすると、一人当たり年間32回受診(うち手錠・腰縄をつけられて護送される外部診療も5.6回受診)したこととなり、病気を持つ人が多いことがうかがえます。

自傷件数はH23年2件、H24年1件、H25年3件、H26年11件、H27年4件とH26年が突出していました。

隔離処分は38件で前年の69件から半減していました。うち、局長の命令を受けずに(現場の判断で)緊急隔離した数も前年の51件から25件に半減していました。また、戒具使用数も前年の27件から3件へと激減しています。

処遇に関する申し出件数が13459件で、前年の12526件よりも増えていました。一人当たり年間72回申し出を行ったこととなります。

視察委員会からの入管側に対する意見並びにそれに対する入管側からの報告(回答)内容は被収容者へ知らされていないことがわかりました。これらの情報が被収容者に還元されれば、より積極的に視察委員会に対して意見を提出するようになり、制度が活性化されるのではないでしょうか。

その他の質疑応答の中では、名古屋入管は短期収容施設であるにもかかわらず最長収容日数が昨年末時点で296日と長期収容している理由について質問がありましたが、明確な回答はありませんでした。一方で、平均収容の目処は設定していないが、入管側としても収容日数を減らしたいと考えている、との回答がありました。

入管の施設が公開されることによって、透明性が確保されます。また、被収容者の人たちだけでなく入管で何が起きているのか、どういった業務が行われているのか一般の人が知る機会は大変重要です。

参観を受け入れていただいた名古屋入管の皆さま、ありがとうございました。

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開催日 2016年9月26日(月)
場所 名古屋入国管理局
主催 アムネスティ日本 国内人権ネットワーク

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