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人権の「今」がわかるニュース

イベント報告【イベント報告】「第1回 刑務所ゆかりの地めぐり」を開催しました

2018年10月17日、アムネスティ日本の国内人権ネットワークの呼びかけで「刑務所ゆかりの地めぐり」に参加しました。

当日朝、東京メトロ小伝馬町駅に集合した参加者一同は、駅の北側徒歩1分の伝馬町牢屋敷跡の見学に赴きました。

往年は周囲一画(数百メートル四方でしょうか)が丸ごと牢屋敷であったようですが、今現在は十思(じっし)公園とその中の老人施設の一角の中にその名残を止めていました。それにしても、かつての牢屋敷のパノラマ模型が、公園の中の老人福祉施設のエントランスに設置されているのは、いささかシュールな風景ではありました。

意外に誤解されているようなので付記させていただきますが、牢屋敷は今で言うところの「拘置所」でありまして、収容されているのは皆「未決囚」となります(江戸時代には「自由刑」という概念は無かったのですね)。改めて「遠島」とか「死罪」とかの判決を受けるのを待機させられる施設だったのです。

牢屋の中は収容者の「自治」に任され、それは色々と残酷な処遇もあったようですが、明暦の大火の際の牢屋奉行石出帯刀による囚人切り放し(一時釈放)の決断等、それなりに合理的な運営もされていたようにも思われます。

施設の外は公園として整備されており、江戸時代の水道施設跡、吉田松陰終焉之地の碑等、歴史を偲ばせる様々の遺構が残されていました。

その次は、池袋のサンシャイン60脇の東池袋中央公園に移動しました。

ここは(というよりサンシャイン60を含めて丸ごと)、アジア・太平洋戦争の戦犯を収容した「巣鴨プリズン」の跡地なのです。残念なことに、今となっては現地には往年の事情を説明するものは何もなく、ただ公園の一角に「平和の碑」が立てられているだけでした。果たして、あのような大きな歴史的事件に関連した場所をこのような扱いで許されるものか、大変にモヤモヤした気分となった次第です。

小休止の後、沼袋の旧中野刑務所跡地に向いました。

現在では「平和の森公園」として整備されていますが、戦前には「豊多摩監獄(刑務所)」として、「政治犯・思想犯」(死語にしたい言葉であります)が収容されていました。大杉栄・荒畑寒村・三木清と並べば、「錚々たる」顔ぶれと言うべきでしょうか。

現在残された旧正門の遺構は、周囲が小学校として再開発されるようで、一般公開されず囲い込まれています。「歴史的遺産」として残すべきだという意見もある反面、「小学生に見せるのは如何なものか」という異論もあるようです。

私としては、先の巣鴨プリズンと同じようなモヤモヤを感じてしまいます。無かったことにして、子どもに見せなかったとしても歴史的事実は変わらない訳ですから。むしろ積極的に教材とすべきではないでしょうか。

公園の外れには「矯正会館」がありました。小休止のついでに、その中の図書館を見学させていただきました。なかなかに興味深い図書コレクションではありましたが、聞くところによると、少しばかり気難しい運営がされているようで、もう少し一般利用の便宜を図っていただいでもよろしいような気もいたしました。道理で蔵書が皆エッジの立ったピカピカのままで開架されていた訳です。

矯正会館の1階には刑務所製品の即売所がありました。家具・日用品の類が優秀な出来具合というのは周知の事実ですが、その他にも色々と興味深い物が盛り沢山でした。特に襟垢落としの洗剤は、市中では品切れ続きのようで、愛用されている方はまとめ買いをしておられました。私自身は、財布の紐をどうやって引き絞めるか、悩ましい思いをしながら(それでも、結構な衝動買いをいたしました!)今回の見学は終了となりました。

報告者:大野真澄(アムネスティ会員)

「第2回 刑務所ゆかりの地めぐり」開催!

好評につき、12月5日(水)「第2回 刑務所ゆかりの地めぐり」開催します。誰でも参加できますので、お気軽にお申し込みください。

実施日 2018年10月17日(水)
場所 小伝馬町牢屋敷展示館
スガモプリズン跡地(東池袋中央公園)
平和の森公園(中野刑務所跡地)、矯正会館
主催 アムネスティ・インターナショナル日本 国内人権ネットワーク

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