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人権の「今」がわかるニュース

イベント報告【イベント報告】東日本入国管理センター参観報告

2018年10月18日(火)、快晴の空のもと、アムネスティ日本と国内人権ネットのメンバーは「牛久法務総合庁舎」に向かいました。

JR牛久駅発のバスに揺られること約20分、「農芸学園前」というバス停で下車し、3分ほど歩くと、「東日本入国管理センター」と記載された案内板が目に入ってきました。案内板のある所から約200mほどのところに「牛久法務総合庁舎」は構えていました。一見、どこかの市役所か何かのような佇まいです。記録用の記念写真を終えた私たちは、足早に館の中へ足を運んでいきました。

受付のエントランスを通り抜け、まず会議室のような所へと案内されました。そこでは、総務の責任者の方から当日の流れや注意事項などの説明がありました。

説明も早々に、案内役の責任者が挨拶に訪れ、私たちは「収監者」が入居の際に受ける入所手続き室に通されました。ここでは、「収監者」は写真や指紋をとられ、身体検査を受けます。空港に設置されているような金属探知機なども存在していました。壁には、差し入れが可能なものなどの説明が記載されたポスターが貼られていました。一見、何の変哲もないポスターです。しかし、そこに記載されている言語は「日本語」のみで、一体、誰に向けたポスターなのか甚だ疑問が残る瞬間でした。

検査室を案内された後、私たちは医療室に通されました。その前の待合室では、「収監者」を落ち着かせるための工夫なのか、モスクなどの宗教施設の写真がぽつんと飾られていました。

医療室の見学を終えた私たちは、「収監者」が寝泊まりするエリアに移動するために、まっすぐな通路を通過しました。その通路は「収監者」が1日の中で少しばかり外気を吸いながら身体を動かせる「運動場」と接しています。彼らが外気に触れることができる時間は1時間も無いと言われています。「運動場」に出ていた彼らの一部は、私たちの存在に気付いたためか、大きな声で何かを執拗に叫んでいました。

案内役の担当者に「こういったことは日常茶飯事なのか」とうかがうと、少し苦い表情を浮かべながら「今日は皆さんが来られたから特に興奮しているのでは...」とあまりはっきりしない返答がありました。「運動場」には、太陽の光は差し込んではいませんでした。

その後、BBCなどでも放送された「収監者」が寝泊まりするエリアを訪れました。ロッカーと卓球台が置かれた共有スペースで私たちは説明を受けました。30-40人ほどいれば立っているだけで、窮屈な広さしかありません。

そこにもさまざまな類のポスターが貼られていました。施設責任者に向けて、日々の生活の訴えなどをできる「提言BOX」なるものも散見されました。しかし、ここでもほぼ全てのポスター上の言語は日本語でした。果たして、これは毎度「収監者」が増えるたびに施設職員は説明しているのだろうかと、心配になってしまいました。

各部屋は狭く、畳の為、脚の悪い入居者には辛い日々でしょう。この狭い空間で、食事もとれば、ドア一枚を隔てて排せつも行う。「快適」とは程遠い環境です。シャワーなどは共有エリアの一部に設置されていたが、透明なシャワーカーテンで隔てられているのみで(下腹部のみ隠れる)、プライベートな空間が確保されているとは言い難いものでした。このエリアで一日の大半を手持無沙汰で過ごすのです。

その後は、カウンセリングを行うための部屋へと案内されました。「リラックスできるようにできるだけ、工夫をしています。」と案内役の担当者は話していましたが、やはり無機質な部屋であるといったイメージはぬぐえませんでした。ここには一週間に一度、カウンセリングの医師が訪れるといいます。果たして、何人のカウンセリング希望者が満足のいく施術を受けることができるのでしょうか。疑問と疑念を残しつつ、館内の見学は終了しました。

(文責:坂下 裕基)

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