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イベント報告【イベント報告】黒羽刑務所を参観して

2018年11月29日、栃木県大田原市にある黒羽刑務所を参観しました。広々とした敷地には、芝生や樹木が植えられており、高いコンクリート製の丈夫な塀に囲まれていました。全体として大企業の事業所のような雰囲気でした。

玄関で迎えてくださった警備の方の制服に、民間の警備会社のロゴが入っていたのが目に留まりました。また、受刑者の作業服と給食を提供している会社の表札がついた部屋もあり、刑務所の民営化はかなり進んでいるように感じました。

最初に会議室で職員による説明がありました。説明によると、

  • 収容定員は1780名、現在は950名を収容している
  • 受刑者は主に盗み、覚せい剤の使用などで初犯者が多い
  • 建物の耐震性に問題があり、受刑者も減少。そのため、3年後には閉鎖される

とのことでした。

次に作業場を見学しました。案内してくださった職員の方がとても早足で、十分に観察できませんでしたが、受刑者の人たちが整然と並び、まったくの無表情で一心不乱に電動工具で木工作業をしている様子は、道場で修業している禅僧を連想させました。また、常に見張っている刑務官は、指導僧のようにも見えました。

再び会議室に戻り、下記の通り、質疑応答がありました。

  • 日本人の受刑者の平均年齢は45歳だが、外国人(69名)は35歳でかなり若く、力仕事は外国人に頼っている
  • フォークリフトの運転等、職業訓練にも力をいれている。しかし、社会復帰には関係者の深い理解が必要

その他、医療・懲罰・自殺等の実態についても、詳しいデータが開示されました。社会復帰ついて言及する刑務官の深刻な表情が印象に残りました。

参観後、外に出ると駐車場に外国領事館の公用車が止まっており、外交官らしい数人が乗り込んでいました。収容されている外国人への面会のようでしたが、グローバリズムの大波はここまで押し寄せていることを実感しました。

帰りはだいぶ暗くなっていましたが、刑務所職員の子どもたちが家路につくのが見えました。3年後、刑務所閉鎖が大田原市の過疎化をもたらすのではないか、ということが心配になりました。

参観でご対応くださった職員の皆さま、ご協力をありがとうございました。

報告者:小林寿太郎(参加者)

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実施日 2018年11月29日(木)
場所 黒羽刑務所
主催 アムネスティ・インターナショナル日本 国内人権ネットワーク

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