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イベント報告【イベント報告】多摩少年院参観報告

2019年1月23日、東京都八王子市にある多摩少年院を15名で参観しました。多摩少年院は日本で最も古い少年院で大正12年発足されました。規模は日本の少年院の中でも最も大きく、東京ドーム1.5倍の広さがあります。少年院の周りには住宅街や団地がたくさん建っており、住宅街の中にある少年院という印象を受けました。

まず、職員による少年院について説明を受けたあと、少年院内を参観、多摩少年院の行事のビデオを見たあと、質疑応答という流れでした。

職員の方の説明によると、多摩少年院は関東近県1都10県において、第一種少年院送致決定を受けたおおむね17歳4カ月以上の男子少年を収容する施設です。さらに説明のなかでは職員の方は矯正教育について詳しく話をされていました。特に最近の少年院では、文科省と法務省が協力して高卒認定を受けるための教育を重点的に行っています。職業指導もリクルートから外部講師を招き、院で培った自分の強みを気づかせるプログラムを実施しています。

説明を聞いた後、少年院内の寮や中庭、実習棟を見学しました。少年院には寮が7つあり、3級生・2級生・1級生それぞれの級によって入寮する寮が変わっていきます。3級生は考査寮、2級生は第2~5学寮、1級生は第1学寮に入寮します。

見学後、実習棟で先ほど述べたリクルートの方を招いた授業が行われていたので途中から見学することができました。少年たちは1分間スピーチに向け文章を推敲、5分ほど考えた後、2グループに分かれて1人ずつみんなの前で少年院の生活で培った自分の強みについて先生のアドバイスに基づいて結論・エピソード・生かし方の順に沿って話をしていました。私たちがいることもあり、発表者は少し緊張している様子でしたが、大きな声ではきはきと発表していたのが印象的でした。

発表が終わるとチームのメンバー全員からフィードバックを受けていました。他のメンバーも積極的に意見を言っていたことも印象に残っています。少年たちは授業の最後に「自分のいいところを知るのが難しい」、「他人の評価が聞けるので自分に自信がつく」などと感想を述べていました。私はこの授業を見学し、自分の強みを知れることは、自分に自信をもてることにも繋がり、少年たちの就職活動に有益であると思いました。

その後、再び実習棟の見学をしました。実習棟の1室では、多摩少年院100周年に向けて昔の資料などが集められており、多摩少年院の貴重な資料を見ることができました。

続けて、職業指導が行われているパソコンルームや溶接を行う部屋などを見学しました。見学していて違和感を覚えたのがパソコンルームに置いてあるヘルメットです。職員の方によると、今の建物は昭和43年からずっとそのままだそうで、地震対策のためにヘルメットが用意されているとのことでした。

実習棟のいくつかの場所には提案箱が設置されており、少年たちが自由に意見できるようになっています。少年たちからの意見は第三者委員会がチェックしているそうです。見学の最後にはグラウンドなども見学しました。

見学終了後は、少年院の行事のビデオを観ました。運動会や出所式などの様子が撮影されており、少年たちがどのように行事に参加しているか、などについて知ることができました。

最後の質疑応答では、世の中の流れをくみ取ったLGBTや外国人についてなど、質問は多岐に渡りました。下記は質疑応答の一部です。

  • LGBTや外国人の少年の対応は?
    現在、多摩少年院に入院している外国人は8名で日本語が話せるうえ、宗教なども対応する必要がないため、他の少年と同じように対応している。LGBTの少年は多摩少年院にはいないが、身体検査やお風呂は個人と相談しながら個別に対処していく。
  • 少年たちのお風呂の入り方は?
    週3回、目配り・気配りできるように夜ではなく、昼間に入浴する。夏にはシャワー浴も認めている。お風呂の入り方もいじめなどを予見できれば個別に対応する。
  • 施設の改善や改築をする予定はあるのか?
    法務省に提案や相談をしているが、進んでいない。少年院で直せるところは少年院のほうで修繕している。

施設が老朽化しているので、地震などの災害から少年たちの安全を守るためにも早急な施設の改築が必要であると感じました。

参観でご対応くださった職員の皆さま、ご協力をありがとうございました。

報告者:亀田実胡(国内人権ネットワーク会員)

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実施日 2019年1月23日(水)
場所 多摩少年院
主催 アムネスティ・インターナショナル日本 国内人権ネットワーク

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