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イベント報告【活動報告】東京出入国在留管理局を参観しました

2019年9月2日(月)に、20名の申込者中17名で東京出入国在留管理局(以下、入管)を参観しました。

 

参観は14時からのはずでしたが、入管側の担当者は13時半開始と認識していたとのことで、そのために会議室が15時過ぎまでしか使用できず、すぐさま施設見学に移りました。

徒歩で階段を上り7階へ。案内された部屋の大きな窓ガラス越しの向こうが居室エリアに続いているらしいのですが、工事中のため中には入れませんでした。

ガラスの上部には8つのテレビモニターがあり、それぞれ運動場や洗濯室、電話室などが映っていて、被収容者たちがサッカーをしていたり、電話をしたりしている様子が見て取れました。洗濯や運動をしたり、シャワーを浴びたり、電話をしたりといった活動は自由にできるそうです。

居室エリアは4フロアに4ブロックあり、1つのブロックには共同室が7室、単独室が2室あるとのことでした。つまり全体では共同室が112室、単独室が32室あることになります。共同室は8畳から12畳の広さで、1室に4~5名が居住しているそうです。

居室は畳敷きで、トイレと流しがあり、エアコンは常時稼働しています。共同室の部屋割りは国籍や言語が異なる人同士になるようにしているとのこと。国籍や言語が同じだと徒党を組んで反抗する恐れがあるためだそうです。

食事は宗教上などの理由により、半数程度は特別食で、また肉は鶏肉のみを提供しています。イスラム教徒は味噌や醤油などの発酵調味料を嫌がるため、使用していないそうです。調味料が必要な人は併設の売店で個人的に購入してもらっているとのことでした。

15分ほどその場で説明を聞いた後、再び徒歩で階下の会議室へ戻り、事前質問への回答および質疑応答へと移りました。入管側の出席は中山渉外調整官他6人でした。現在の被収容者数は男性306人、女性120人の合計426人です。昨年の平均収容日数は32.0日、8月15日現在の最長収容期間は1,172日だそうです。

全職員数は2,462人で、処遇部門職員は常時100人以上いるそうです。近隣の大学病院などの医師4名が非常勤で週3回13時から17時まで診療室にて勤務し、常勤看護師2名が平日の9時から17時まで勤務しています。また歯科医師と精神科医も週1日勤務しています。

2018年に退去強制処分を受けた被収容者数は3,038人、仮放免申請件数は1,324件、それを不許可にした件数は949件、仮放免処分を受けた件数は338件でした。収容令書が執行された被収容者に対する仮放免許可数は607件でした。国費送還者は205人、自費出国者は2,833人だそうです。

処遇については、被収容者処遇規則に基づいて、意見聴取を行った回数は333件、被収容者の処遇に関する申し出件数は26,031件(うち処遇に関するもの23,596件)でした。被収容者から収容に関する不服の申し出の件数は12件で、主な内容は遵守事項を遵守させるための必要な指導および傷病者の処置だそうです。

事前質問に対しては「統計がない」という回答が目立ちました。また前述したように参観時間の認識のずれのため、会議室が15時過ぎまでしか使用できず、質疑応答の時間が充分に確保できなかったのが残念でした。

以前は3~4カ月の収容後、仮放免になることが一般的だったそうですが、最近は仮放免が実施されず、社会に出さないという方針にシフトしているようです。しかし祖国に戻ろうにも戻れない事情を抱えた被収容者は家族から引き離され、日々やることもなく、先の見えない生活はどれほど苦しいものだろうかと思います。

入管の被収容者の処遇を巡っては、ハンガーストライキが頻発する現状もあり、人道的な処遇を強く求めます。

報告者:岡崎文香(アムネスティ日本 ヒューマンライツ・サポーター)

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実施日 2019年9月2日(月)
場所 東京出入国在留管理局
主催 アムネスティ日本 国内人権ネット

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