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人権の「今」がわかるニュース

活動【活動報告】網走刑務所を参観しました

2019年9月24日(火)、北海道の網走市にある網走刑務所を6名で参観しました。

網走刑務所は日本一の広さ(札幌ドーム約300個分)で、明治23年4月に釧路監獄署網走囚徒外役所として開設され、その後北海道集治監網走分監→網走監獄→網走刑務所と改称しました。

網走刑務所では、農業、造林業、車の解体(リサイクル)、窯業、木工などの刑務作業が中心です。まず、網走刑務所の前にある展示場にて、買い物をしました。

こうした参観では、犯罪被害者や家族の人達の支援、受刑者の人達の更正・社会復帰に少しでも貢献するために、展示場がある場合には買い物をするようにしています。

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会議室で説明を受けた後、網走刑務所内を見学し、会議室に戻っての質疑応答の時間をいただきました。見学では木工、窯業などの刑務所内の複数の工場、居室、運動場、体育館などを見学しました。

また、入浴にいく受刑者の人たちが「いち・に、いち・に」と行進をしていたのですが、その際、参観者と受刑者の距離が、表情がわかるくらい近かったのは、これまで多くの刑務所を参観してきましたが、初めてでした。

体育館を見学していた時、高齢化からか運動会やソフトボール大会で骨折して入院をする受刑者が多いというお話を聞きました。気持ちは動いても、体が動かないそうです。運動系のイベントは軽めの種目にするなど、見直したほうがいいように思いました。

網走刑務所の受刑者の8割が関東から送られてくる受刑者で、職業訓練や就職支援をしても網走市に定着せず関東に戻ってしまうそうです。

網走刑務所の受刑者が関東に戻る際、所持金が無ければ交通費を支給する制度があるそうですが、網走市の人間が関東の刑務所に入った場合は、通費を支給する制度がないそうです。

所持金がない場合の交通費の支給がもっと広がれば、北海道から関東へ帰る途中で交通費が無くなったので窃盗をする、といった再犯の可能性の減少につながります。

他にも、職業訓練の講師を呼ぼうにも講師の謝礼や交通費もかかるので、なかなか講師を選ぶのも難しいことなど、網走刑務所の苦労話を教えていただき印象に残りました。

網走刑務所も他の刑務所と同じように社会福祉士を非常勤で雇用し、高齢者や障がいのある受刑者を出所に際して、網走市の高齢者や障がい者の施設に紹介しているとのことですが、受刑者の8割が関東出身で関東に帰りたがるので、網走市にはあまり定着しないそうです。

網走刑務所や網走市が手を抜いているわけではないと説明されていました。

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2019年6月30日の時点で、入所者数は723人と、定員1560人に対し5割を切っています。

入所者が減ったため、網走マラソンの清掃ボランティアや、網走刑務所の外部にある農場の農作業従事者を選ぶのに苦労するというお話を伺い、このままでは網走刑務所の良さが消滅するのではないかということが心に残りました。

参観当日は、台風が北海道東部に接近しており、参観を実施するか中止するかものすごく悩みました。警報が出たら中止しようと思ってはいましたが、なかなか判断するのが難しいです。

網走刑務所の外部にある農場の見学は、事前に申し込みがあったら検討するとのことでした。再度、網走刑務所を参観する際は、外部の農場の見学も申し込もうと思います。

参観を受け入れていただき、また、事前に提出した質問に文書による回答もご用意くださり、網走刑務所のみなさまには深く感謝いたします。ありがとうございました。

報告者:小谷勝彦(国内人権ネットワーク・コーディネーター)

 

実施日 2019年9月24日(火)
場所 網走刑務所
主催 アムネスティ日本 札幌グループ、国内人権ネットワーク

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