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子どもの人身売買 - 人身売買Q&A

child_trafficking_QA01.jpgインドで性産業で働く少女 (C) International Labour Office / Khemka A.

Q なぜ子どもの人身売買が起こるのでしょう

 さまざまな産業で需要があるからです。子どもは大人のように権利を主張したりしないし、力が弱く抵抗を押さえつけるのが容易だから搾取しやすいのです。
またエイズへの漠然とした恐れから、幼い売春婦であると比較的安全だろうという思い込みが、子どもを性産業への送り込むことになります。

Q なぜ人身売買の被害にあうのでしょう

 貧困から逃れるために、あるいは差別や戦争から逃れるために、人身売買ブローカーの手に 自分や自分の子どもを委ねてしまいます。待遇の良い仕事、教育、結婚といった魅力的なチャンスを約束され、自分たちが家族を助けることができるほどの送金 ができると思い込まされます。また、教育を受ける機会のない子どもたちにとって、ブローカーの「学校にも行かせてあげる」という甘いささやきはとても魅力 的なものとなります。

Q どのように人身売買は行われるのでしょうか

 ブローカーは、お金が必要で切迫している人びとをターゲットにします。待遇の良い仕事、 教育などを約束して近づいてきます。子どもの場合は誘拐されることもあります。ブローカーは人身売買の際の旅行費用などを名目に、売買された人に「借金」 の返済を要求します。この借金にさらに利子や住居・食費などが上乗せされ、借金を完済することがとても難しくなります。

Q どのように仕事をさせられるのでしょうか

 被害者を服従させるために恐怖心を利用します。暴力、拷問、強かん、脅迫を用い、脅迫は家族にも及びます。逃亡を阻止するため、ビザやパスポートを取り上げ、警察による嫌がらせや逮捕、国外追放をちらつかせて逃亡をためらうようにします。

Q 人身売買と犯罪との関係は

child_trafficking_QA02.jpgベニンへ売られた人身売買の被害者の少女、ブルキナファソ国境で (C) International Labour Office / Gianotti E.

 人身売買は、児童労働、強制労働、児童ポルノ、性的搾取、臓器や身体部分の切除や売買といったほかの多くの重大な犯罪と関係します。国連の推計では、現在世界で約250万人が人身売買され、その80%を占めるのが女性と子どもだと言われています。

Q 女性のみが人身売買の被害者ですか

 男性でも女性でも子どもでも、すべての人たちが人身売買の被害者となります。しかし被害者の大多数は女性と少女です。

Q ブローカーとは誰のことですか

 さまざまな人たちが人身売買のブローカーとなります。ボーイフレンドのように近づく男性 であったり、家族や親戚であったりしますし、人身売買の元被害者が関わることもあります。人身売買は収益の大きいビジネスであることから、それまでは武器 や麻薬を取引していた犯罪組織が人身売買に手を広げることもあります。国連はこういった取引が年70億ドルを生み出していると推定しています。

Q 人身売買の規模は

 人身売買市場は世界中で数十億ドル規模になっており、人身売買された人びとに強制労働させることで搾取される利益は、全世界で年間316億ドル(約3兆4100億円)に上ると推定されます。(2008年2月の「人身売買と戦う国連国際イニシアチブ」より)

Q 何が問題なのでしょうか

 誰でも意思や感情を無視して物のように取引されれば嫌ですし、そのようなことをする権利 は誰にもありません。遊ぶ時間を持ったり教育を受けることができないまま大人になっても、貧困のサイクルから抜け出すことはできません。さらに移動の際の 危険があり、有害な労働や犯罪に関わる仕事によって病気になったり時には死亡したりすることもあります。性産業に従事させられた場合にはエイズをはじめと する深刻な感染症にかかるおそれがあり、妊娠や早すぎる出産で、のちに子どもを産む能力が損なわれたりもします。

Q 何ができますか

A 人身売買の実態をまず知ってください。
子どもの人身売買 売られる子どもたち』(アムネスティ・インターナショナル日本編著 税込2940円)を手に取ってお読みください。
児童労働 働かされる子どもたち』(同じく2940円)もございます。

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