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難民と移民 - 米国:刑務所に送られる移民たち

移民の人びとの人権を守る

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(c) UNHCR

「パスポートがあってもなくても、私は人間なんです。以前はかごの中の鳥を可愛いと思ったけど、だれも自由を奪われるべきじゃない。だれをもかごに閉じ込めてはいけない。」
かつて入国管理法違反で収容されていた人の言葉。

移民が加速度的に増加している米国において、彼らの存在感はますます大きくなっています。
しかし、正規の在留資格を持たない移民とその家族は、多くの場合、社会の片隅に追いやられ、低賃金労働を強いられる、社会的サービスや教育を受けられない、不適切に入国管理施設に収容されるなど、人権侵害の高いリスクにさらされています。
人はどこにいようとも人権があるのです。アムネスティ・インターナショナルは、移民の人権とその尊厳が守られるように米国の移民制度の改革を求めています。

米国の移民収容における問題

2009年3月25日、アムネスティは新しい報告書「正義なき投獄」を発表しました。 報告書では、米国の移民収容制度が破綻しており、不必要に高いコストがかけられていることが明らかにされています。具体的には下記の問題があげられています。

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(c)Amnesty International


 
・刑務所に収容される人びと

現在、米国では常時3万人を超える移民が施設に収容されています。
これは10年前の収容平均人数の3倍です。
アムネスティの調査では、収容施設の不足により、67%が一般の犯罪者と同じ刑務所に収容されています。彼らには囚人服の着用が義務付けられ、手錠、腰縄、足かせなどで行動を制限される事態が日常的に起こっています。
 

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潤・AP

・拘束されるべきではない人びと
収容されている移民の中には、難民として庇護を求める人、拷問から逃れた人、人身売買の被害者、合法的な永住者、米国市民権を持った子どもの親も含まれています。

・無期限の拘束
国際レベルでの法的基準が司法の見直しを要求しているのにも関わらず、そうしたことが行われないままに、移民たちは数カ月、あるいは数年間収容される恐れがあります。

・高い収容コスト
現在の収容方法では、1人あたり1日95ドルが税金から支出されています。

アムネスティの要請―収容に代わる代替措置を!

上記のような問題を受け、全ての入国管理施設において、法的に実行可能で人権を考慮した収容基準が適用されることを求めています。さらに、収容を行う前に収容に代わる代替措置がないかなど、個々の事例について考慮しなければなりません。
例えば、ニューヨークのベラ・インスティテュートが実施した保護観察付きで保釈する措置についての調査によると、こういった代替措置では1人1日約12ドルのコストで91%の出頭率を得られたということから、その効果と費用便益も証明されています。
収容する際には国内及び国際法に基づき、被収容者の基本的な権利が守られねばなりません。

 

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