English

  1. ホーム
  2. 人権について学ぶ
  3. 世界の人権問題(トピック)
  4. 難民と移民
  5. トルコの難民状況

難民と移民 - トルコの難民状況

トルコで保護を拒否される難民

topic_refugees_turkey.jpg

EU諸国が、トルコを通過して自国に来た庇護希望者について、トルコが「安全」な国であるとして送り返す件数が増加しています。そのため、EUでの保護を望む人びとの多くが、トルコで行き場をなくしています。トルコでは、庇護について人権の問題というよりも、治安または不法移民の問題とみなしています。毎年、イラク、イラン、ソマリアやアフガニスタン等の30カ以上の国々からやってきた数千の人々が、必要とする保護を受けられずにいます。

経済的および社会的権利の厳しい制約

topic_refugees_turkey02.jpg
トルコのアンカラ郊外で、水を運ぶソマリア難民の子ども

難民や庇護希望者の経済的および社会的権利は、厳しい制約を受けています。医療サービスについては、規則によると難民や庇護希望者が自ら全額を負担することとなっており、国による支援はありません。就労は、法的には許可を取ることが可能ですが、手続上の問題から合法的な就労は不可能です。

また、教育をはじめとするその他の様々なサービスにアクセスするには、居住許可の費用を支払うことが求められます。居住許可の更新費用は、半年ごとに300トルコリラ(およそ1万8000円)かかり、難民や庇護希望者には高額な負担です。世帯ごとではなく、家族メンバー全員に課せられるので、特に、子どもを抱える家族の負担は大きなものとなります。

ヨーロッパ出身者以外を難民と認定せず

トルコは難民条約の締約国ですが、難民の定義をヨーロッパから逃れてきた人びとに限る「地理的制限」を維持しています。このためヨーロッパ以外からの庇護希望者については、UNHCRが審査を行っています。UNHCRによって難民の地位が認められた場合、トルコ以外の第三国への再定住が進められます。2007年におけるトルコのUNHCRの支援対象者数は1万2630人でした。

送還される難民

トルコの法律は、国境を越えてトルコ国内に到達した庇護希望者のみに言及しており、国際基準に反して、陸海の国境や空港は領域でないと主張し、必要とする多くの人びとを保護していません。

トルコの庇護に関する規則においては、庇護申請をする権利が保障されていますが、実行を見るとこの権利が侵害されることが多くなっています。

また、深刻な人権侵害の恐れがある国への送還を禁止するノン・ルフールマンの原則を、トルコ当局は守っていません。UNHCRによって難民と認められた一方、トルコ当局によって却下された者や、UNHCRによる決定がまだ下されていない庇護希望者を含む人びとが、強制的に送還されています。

topic_refugees_turkey03.jpg
人道的な援助を待つイラクの女性と子ども (C)AP/PA Photo / Loay Hameed

2008年4月、関係者からの情報によると、イラク人一家がトルコで収容されたにも関わらず、当局はその事実を認めなかった。UNHCRが一家に代わって庇護申請を希望し、弁護士が一家へのアクセスを試みたが、一家は庇護を申請する機会が与えられないままに、イラクに強制送還された。

2008年9月、15人の子どもを含む24人のウズベキスタン人の集団が、二度にわたってイランに強制的に送り返された。送還の際、数名が殴られ、女性や少女はレイプの脅しを受けたという。

イランでこの集団は、匿名のグループに捕らえられ、殺害の脅迫を受けた。5000ドルを払って解放された後、非正規のかたちでトルコに戻ったが、10月、再びイランに送還された。イラン当局に入国を拒否された後、この集団は国境近くの山間部の高所に身を潜めていた。

アムネスティでは、トルコの領域および国境で保護を必要とするすべての人に、公平で効果的な難民認定手続へのアクセスを確保すること、UNHCRにより認定された難民を送還から保護すること、また入国管理を目的とした難民と庇護希望者の収容に終止符を打ち、国際人権基準に基づき、収容は最も例外的な場合に限ることを求めています。

関連アクション

関連ニュース

このページをご覧になった方へのお勧め

前へ

次へ