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性と生殖の権利 - シエラレオネ:妊産婦に必要な医療の保証を!

シエラレオネ:危機的状況にある妊産婦の死亡率

出産待機室で待つ妊婦たち。妊娠9カ月から出産時までここに滞在できる。 2009年2月2日

シエラレオネでは、8人に1人の女性が妊娠中あるいは出産時に死亡する危険にさらされています。これは、世界でも非常に高い妊産婦の死亡率です。また、数千人もの女性たちが出産後、出血多量により命を落としています。ほとんどの女性は、自宅で亡くなりますが、タクシーやバイクあるいは徒歩で病院に向かう途中に亡くなる場合も少なくありません

この国では、半数以上の出産が熟練した助産師の立ち会いもなく行われ、衛生設備の整った場所で出産できる割合は5分の1を下回ります。医療施設は人びとの住宅から遠い場所にあり、人手不足で、基本的な設備も薬も不足しています。妊娠した女性とその家族は、通院する費用と診察などにかる医療費を支払うために毎日奮闘しています。

11年間続いた紛争が2002年に終結したシエラレオネでは、復興に向けた取り組みが行われています。とにかく資金不足であった保健医療制度を再建するには、時間と外部からの多くの支援を要します。しかしながら、妊産婦の死亡率を減少させることは不可能なことではなく、直ちに着手しなければならない問題です。まずは政府が責任を果さなければなりません。政府は、妊産婦の高い死亡率に取り組む決意を示さなければなりません。

2009年のキャンペーン

キャンペーンで、妊産婦の健康についての知識を喚起する劇が上演された

アムネスティは、シエラレオネの妊産婦の死亡をなくすためのキャンペーンを開始しました。2009年9月22日、シエラレオネの首都であるフリータウンに4,000人以上の人びとが、キャンペーン開始を祝うイベントに集まりました。

この地を訪れたアイリーン・カーン事務総長は、すべての女性に無料の医療サービスを提供すべきであると述べました。そして、アムネスティのシエラレオネ支部事務局長は、集まった群集に、妊産婦に対する保健医療サービスの改善を政府に要求するため、請願書に署名するよう呼びかけました。

またこの日、アムネスティの黄色いキャラバントラックがフリータウンを出発しました。出産に伴う女性の死亡が、シエラレオネにおける人権問題の一つであるという意識を高め、保健医療サービスの改善を政府に訴えるため、トラックはシエラレオネ各地を周遊しました。このキャンペーン集団は、10月上旬、無事に約2週間の旅路を終えました。

ハガキの英文(要請文)日本語訳

シエラレオネの女性たちが妊娠および出産の際、非常に高い生命の危険に直面していることを憂慮しています。

私は貴国に対し、妊娠した女性たちの健康と福祉を保障するために、最大限の努力がなされるよう謹んで要請します。妊娠した女性に対して、無料の医療を提供するといった政府の政策を実行に移すこと、女性と少女たちに健康と「女性の性と生殖に関する権利」に関する情報を提供すること、そして医療従事者へ適切な給料を支払い、職場の環境を改善することを求めます。また、すべての女性と少女が差別されることなく利用できる医療施設やサービスを提供してください。

閣下には、大統領として、シエラレオネのすべての女性の生きる権利と健康に生活する権利が尊重され、守られることを保証する義務があります。

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