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世界人権宣言ってなんだろう?

世界人権宣言ってなに?

第2条:差別はいやだ(人権パスポートより)第2条:差別はいやだ(人権パスポートより)

世界人権宣言は、すべての人間が生まれながらに基本的人権を持っているということを、 初めて公式に認めた宣言です。

1948年12月10日、フランス・パリで開かれた第3回の国際連合総会で、「あらゆる人と国が達成しなければならない共通の基準」として採択されました。

この宣言の中には、「自由権」と「社会権」がともにうたわれています。「自由権」として、身体の自由、拷問・奴隷の禁止、思想や表現の自由、参政権など、「社会権」として、教育を受ける権利や労働者が団結する権利、人間らしい生活をする権利などがふくまれています。

世界人権宣言ができるまで

第20条:集まる自由、集まらない自由(人権パスポートより)第20条:集まる自由、集まらない自由(人権パスポートより)

近代的な人権宣言は、18世紀末の近代市民革命とともに誕生しました。 フランス人権宣言(1789年)はその代表例です。それらの影響を受けて、19世紀から20世紀前半にかけてヨーロッパや米国で人権宣言を含む憲法がつくられました。しかし、そうした宣言は、実際には一握りの人びとの権利を保障するものに過ぎませんでした。

ナチス・ドイツによるユダヤ人大虐殺、日本によるアジアの国ぐにへの侵略、米国による広島・長崎への原爆投下...。 20世紀に入っても、人権はふみにじられ、多くの人びとが命を奪われました。

第2次世界大戦が終わると、その反省から国際連合がつくられました。そこで、各国の代表者たちは、人権侵害を各国の国内問題として放置することが虐殺や戦争につながったことを認めました。そして、世界の平和を実現するためには、世界各国が協力して人権を守る努力をしなければならないということが、 世界人権宣言によって明らかに示されたのです。

世界人権宣言が生み出したもの

第27条:楽しい暮らし(人権パスポートより)第27条:楽しい暮らし(人権パスポートより)

世界人権宣言には法的な拘束力はなく、守らなくても罰則があるわけではありません。そこで、国際的なルールによって世界人権宣言の理想を現実のものにしようと、多くの人権条約が生み出されました。

国際人権規約をはじめとする人権条約は、人権侵害を受けてきた人びとの権利を守るため、性別や肌の色による差別や拷問・虐待などの、具体的な人権侵害を禁止しています。

条約の締約国は、これらを守らなければなりません。

世界人権宣言のいま

第30条:権利を奪う「権利」はない(人権パスポートより)第30条:権利を奪う「権利」はない(人権パスポートより)

2018年12月10日、世界人権宣言は採択70周年を迎えます。多くの言語に翻訳され世界中の人びとに読まれているこの宣言は、70年を経たいま、本当に生かされているでしょうか。

紛争や暴力、迫害などにより、住む場所を追われた難民の数は2017年末の時点で6,850万人を越え、5年連続で増え続けています。また、人権条約で禁止されているはずの拷問、奴隷制、人種差別、女性差別、無差別の虐殺などが世界中で続いています。私たちが住む「先進国」といわれる国ぐにも例外ではありません。 たとえば、2015年にも、米国を含む112カ国で、政府による拷問や虐待が行われているのです。

詩人の谷川俊太郎さんによる世界人権宣言の第28条には、次のように書かれています。

「この宣言が口先だけで終わらないような世界を作ろうとする権利もまた、わたしたちのものです」

理想を、理想のままに終わらせないために、みなさんも世界の人権問題に関心を寄せてみませんか。

わかりやすい日本語で「世界人権宣言」を読んでみよう!

谷川俊太郎さんのわかりやすい日本語と世界中のイラストレーターや絵本作家が描いた親しみやすいイラストで、世界人権宣言を読んでみませんか?主な国際人権条約や雑学クイズも掲載!

わかりやすい世界人権宣言(谷川俊太郎訳)

いつもポケットに世界人権宣言を

人権パスポート

世界人権宣言を谷川俊太郎さんのやさしい日本語とベルギーの画家フォロンの作品によってわかりやすくまとめた「人権パスポート」。

この中に記された世界人権宣言30条は、自分を守ることと同様に、自分以外の人の尊厳や価値を重んじることの大切さを教えてくれます。いつもポケットに入れて持ち歩きましょう。

私ももっています。桂文珍さん

人権について考える3つのステップ

  1. 私たちの生活を支えている「人権」と「権利」

  2. 人権。それは私たちの手で作っていくもの

  3. 世界人権宣言ってなんだろう?

世界の人権問題

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