よくある質問(Q&A)

Q. LGBTとは?

A. この言葉自体は、レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダーの頭文字を組み合わせたものです。異性にではなく、同性に対して恋愛感情を持ったり性的魅力を感じたりする(性的指向が異性ではなく同性に向かう)人、男女どちらにも性的指向が向かう人、生まれつきの性別と自分が感じる性別が違う人を表すのに使われる言葉ですが、それぞれの人の生き方を決めつけるモノでも、象徴するモノでもありません。こうした言葉でレッテルを貼られることを不愉快に思う人も、少なくありません。

*性的指向や性自認に関して自らを表現するために人びとが使う言葉はさまざまです。このサイトでは、国際的な人権に関する議論の場でよく使用されている用語を用いています。人びとを一つのアイデンティティにまとめたり、固定したり、差別したり、また多様性を無視しようという意図はありません。

Q. ではなぜ、LGBTという言葉を使うのですか?

A. LGBTの人たちをめぐる社会的課題には共通点が多いからです。共通の課題を社会全体の問題として考え、解決に向かう道を一緒に探っていきたい。そうした思いから、多様な性について考える際に、LGBTというくくりがよく使われているのです。また、セクシュアル・マイノリティ(性的な視点で少数派)と呼ばれることもあります。

Q. 性的指向、性自認とは何ですか。

A. 性的指向は、どういう性に対して恋愛感情や性的魅力が向かうのかという、個々人の性質を指します。異性に向かう人、同性に向かう人、複数の性に向かう人、などがあります。性自認は、主観的な性別のことです。「自分は女である」「自分は男である」など、その人が自認する性別であり、生物学的な性と合致しないことがあります。

Q. 日本でLGBTは差別を受けているのですか? どんなことに困っているのですか?

A. 恋愛・結婚は異性とするもの、性別の区別は男女だけ、という価値観が多数を占める社会では、その価値観にそぐわないLGBTの人たちが、暮らしのさまざまな場面で、生きにくさを感じています。

同性を好きなことで、からかわれる。女性の格好をしたら「男なのに」といじめられる。「気持ち悪い」「ヘンな奴」と陰口を叩かれる。あるいは面と向かって言われる。 そして自分がおかしいと悩み、誰にも相談できずに追い詰められてしまう・・・。

拒否される、いじめられる、好奇や蔑みの目で見られる、腫れ物のように扱われる、就職や昇進で不利になる......こうしたことを恐れて、自分がセクシュアル・マイノリティであることを隠して生きていくしかない人が多いのです。

アムネスティではLGBTの人たちが日本で直面する差別について調査報告書にまとめました。

Q. 私のまわりにはいない?

A. 電通ダイバーシティラボが2018年に行った調査によると、日本では11人に1人が、自分のことをセクシュアル・マイノリティだと考えているそうです。

「でも、私のまわりにはいないよ」と思った人。先に述べたように、自分を守るために性的指向や性自認を隠して生きている人たちが少なくないことを考えてみてください。
「いない」のではなく「見えづらい」のです。
LGBTの人が生きやすい社会づくりへの第一歩は、クラスにも職場にも、「LGBTの人が身近な所にいるかもしれない」と考えて行動することから始まるのかもしれません。

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「個人的なことを隠して生きている人は何もLGBTだけじゃない」「差別や偏見の目を向けられる人は他にもいる」と言う人もいるかもしれません。まさにその通り!

LGBTの人が生きやすい社会をつくっていくための根本にあるのは、他者の尊厳を尊重するということ。自分がやられて嫌なことは他の人にしない――このシンプルな考えが広まれば、LGBTの人だけでなく、みんなにとって生きやすい社会になるのではないでしょうか。