日本にはまだ、性的指向や性自認を理由とした差別を禁止し、LGBTの人たちをあらゆる差別から守る法律がありませんが、実は法律制定まで、あと一歩のところまできています。

国際人権機関は日本に対して「性的指向および性自認を含む、あらゆる理由に基づく差別を禁止する包括的な反差別法を採択し、差別の被害者に実効的かつ適切な救済を与えるべきである」と再三にわたり指摘しています。2017年にはより具体的な勧告も行っています。こうした勧告やオリンピック・パラリンピックの開催を控えていることもあり、与党も野党もそれぞれ法案を議論してきました。

また、2019年5月、企業にパワハラへの対策を法的にはじめて義務付けた、パワハラ関連法(労働施策総合推進法の改正案)が可決されました。この法律の国会付帯決議では、パワハラに関連して、性的指向や性自認を理由とした差別もなくすよう、企業に求めています。

対象が企業限定ではありますが、国政の場で一歩前に進んだのです。

このようにLGBTの人たちが差別を受けている事態を、法律で何とかしようという動きはあるものの、決め手に欠けているのが現状です。みなさんの声がその「決め手」になります!

私たちがめざすこと

1. 国や自治体で、性的指向や性自認を理由とした差別を禁止する法制度がつくられ、差別をなくすための具体策が講じられること。

2. 国や自治体の政策を変えるために、個人あるいは草の根で芽生えつつある運動がより一層強化されること。

「Love Beyond Genders」キャンペーンとは?

アムネスティ・インターナショナル 4カ国語のロゴ

「Love Beyond Genders」は、国際人権NGOアムネスティ・インターナショナルが行っているキャンペーンです。

アムネスティ・インターナショナルは、1961年に発足した世界最大の国際人権NGOです。人権侵害のない世の中を願う市民の輪は年々広がり、今や世界で700万人以上がアムネスティの運動に参加しています。国境を超えた自発的な市民運動が「自由、正義、そして平和の礎をもたらした」として、1977年にはノーベル平和賞を受賞しました。

ロゴに込められた想い

Love Beyond Gendersのロゴ

皆さんは、このロゴが何に見えますか?人の顔に見える人もいれば、ペンギンに見える人もいるかもしれません。

このロゴは、人と人が手をとり合っている姿と、向かい合って話をしている姿を表現しています。また、人が顔を背むけているようにも見えますよね。偏見が良い結果を生まないということも表しているのです。

無関心や無理解、偏見を乗り越え、互いの違いを認め合える多様な社会を目指そうというメッセージを込めています。