自治体に働きかける

2014年に同性パートナーシップ制度を導入した世田谷区や渋谷区。

性的指向や性自認に基づく差別をしてはならないと条例に定めた文京区。

「自分が暮らす街にも・・・」そうしたあなたの声を、今すぐ自治体に届けましょう。

「陳情書」で意見を議会に提出する

「陳情書」といった形で、意見を議会に提出することができます。サンプルを使って、あなたが自治体を動かしましょう。なお、サンプルを使用する場合は、あなたが暮らす地域の課題に合わせて、要請項目を追加していただいても構いません。

※陳情書の記入、提出方法は自治体によって異なります。必ず、提出する自治体ホームページを事前にご確認ください。

陳情書のサンプルでは、主に以下の点を要請しています。
1. 性的指向や性自認に基づく差別禁止を条例や行動計画に明記すること。
2. LGBTの人たちと議論を重ね、さまざまな現場での具体的な指針を策定すること。
3. 差別を防止するための具体策を講じること。

自治体に働きかけて効果はあるの?文京区の例を見てみよう!

自治体の法整備が進めば、市民の意識変化につながるだけでなく、差別をなくすための具体策にもつながります。例えば、文京区は、条例制定を機に、区に相談窓口を設置。市民や職員への周知を徹底するために、研修や講演を行ったり、2017年には、区の職員、教職員向けにさまざまな場面での対応指針を策定しました。

富山の団体とアムネスティ日本の連携事例

2018年2月、富山県民男女共同参画計画<第4次>案の策定に合わせて、アムネスティ・インターナショナル日本は、富山県内で活動するダイバーシティラウンジ富山とレインボーハート富山と連携して、アクションを実施しました。

第4次の計画案には、富山県の男女共同参画計画としてはじめて「LGBTの人権を尊重する観点からの取り組みの必要性」が盛り込まれたものの、「LGBT」という言葉の用法が適切ではない箇所があったほか、性的指向や性自認に関する偏見や差別を払しょくするための具体的な取り組みが不十分であるという問題がありました。

この問題を県に伝え、新たな計画をより効果的な内容とするため、富山県内の2つの団体と共同して富山県議会と行政に働きかけを行いました。

林夏生さん(ダイバーシティラウンジ 富山)

【林夏生さん(ダイバーシティラウンジ 富山)からのメッセージ】

2015年に活動を開始したダイバーシティラウンジ富山は、全国区で活動する国際NGOアムネスティ・インターナショナル日本および県内の他団体と連携することにより、今回はじめて「県に対し、共同要望書を届ける」というアクションを起こすことができました。

日本の地方都市で比較的あたらしく活動を開始した団体の場合、自分たちが暮らす街に対して望むことがたくさんあっても、これまで行政に働きかけたことがないため何をどうすればよいか分からない、あるいは近隣地域にそのような経験を持つ団体がみあたらず相談できる人々もいない、という理由で「仕方がない、行政と連携せずともできる範囲のことだけをしよう」とあきらめてしまうことも、少なくありません。その意味で、今回アムネスティのサポートを得ながら私たちが初めて「要望書」を作成し提出できたことは、非常に大きな前進でした。

さらに、このような「地方発のアクション」について、アムネスティが公式サイトやSNSで積極的に情報を発信してくれたり、記事を拡散しやすくするための画像までデザインしてくれたことで、県内外の多くの方に、今回の取り組みを伝えることができました。その成果がパブリックコメント等に反映されたことを、心から嬉しく思います。また今後も、地方の実情を知る団体と、豊富な経験や発信力をもつアムネスティが連携することによって、日本のさまざまな地方・地域に根ざした多様なアクションが続いていくことを、切に願います。

レポート:シンポジウム「地方から考える!LGBTの暮らしやすい街」

レポート:シンポジウム「4つの街 4つの未来~地方から考える!LGBTの暮らしやすい街~」
右から、五十嵐ゆりさん、小浜耕治さん、林夏生さん、遠藤まめたさん(モデレーター)

2018年5月3日、シンポジウム「4つの街 4つの未来~地方から考える!LGBTの暮らしやすい街~」を開催しました。富山県、宮城県、福岡県、北海道の4つの街で、居場所づくりや自治体への働きかけを行なっている活動家4名をゲストにお招きして、取り組みの事例や活動する上での困難、成功体験などを伺いました。

私も応援しています

遠藤 まめたさん

遠藤 まめたさん
LGBTの若者支援に取り組む活動家/ 「やっぱ愛ダホ!Idaho-net.」代表

LGBTなどの多様な性について知ることは、だれもが自分のあり方に自信を持ち、それぞれのちがいを尊重できるような社会を作るための大切な一歩です。キャンペーンを通して日本中で「この街にもLGBTの人たちがいる」ということが常識になることを願っています。

久保 勝さん

久保 勝さん
教育現場の改善に取り組む活動家/ 愛知で活動するNPO法人ASTA代表理事

73億分の1。人は生まれた瞬間「自分」と「他者」の関係においてマイノリティ。誰一人として同じ人なんていない。だからこそ、人生の主人公はオンリーワンでなければ、つまらない。「同じ」じゃつまらない。いろんな色や形をもつ主人公たちの人生が交差するから面白い。「ちがい」を楽しむことが面白い。すべての人が、一人ひとりの主人公の味方になれる社会へ!

山下 梓さん

山下 梓さん
岩手レインボー・ネットワーク代表/ゲイジャパンニュース共同代表

すべての人間は、生まれながらにして自由であり、尊厳と権利とにおいて平等―この世界人権宣言1条は、いまだ実現していません。だれもが、どこにいても、セクシュアリティを理由とした嘲笑や排除なく安心して暮らせる地域がたくさんある日本を。

池田 宏さん

池田 宏さん
LGBT法連合会/パートナー法ネット 両共同代表

日本の社会、法制度、行政は、性的指向・性自認(英語頭文字SOGI=ソジ)の多様性への尊重が不十分です。この状況を一緒に変えていきましょう。我々が作成した「困難リスト」にある、SOGIハラ(子どものいじめ、職場のハラスメント)、トランスジェンダーや同性カップルの直面する困難等をなくし、多様性を尊重する社会を目指し、一緒に頑張りましょう。