流産で懲役8年!? 獄中のアルゼンチン女性を救え!

同国北東部トゥクマン州に住むベレンさんは、2年前、病院に駆け込みましたが流産してしまいました。妊娠中絶を原則禁止するアルゼンチンですが、流産は違法ではありません。しかし病院職員が、ベレンさんが「自ら中絶しようとした」と通報したため、警察はベレンさんを中絶の罪で逮捕しました。その後容疑は親族の計画殺人になり、ベレンさんは今年4月に懲役8年の有罪判決を受けました。今も刑務所の中にいます。

国際基準上、医療従事者は、たとえ警察であっても本人の承諾なしに第三者に個人の医療情報を開示してはなりません。ましてや流産で投獄されるなど、あっていいのでしょうか。

ベレンさんを今すぐ釈放し、医療従事者に対して守秘義務を順守するよう、トゥクマン州の保健省と検察局に要請してください。



 

守秘義務を守らない医療関係者たち

2014年3月、当時25歳だったベレンさんは、腹痛と膣からのひどい出血で病院へ駆け込み、医師に22週間の胎児を流産したと告げられました。それで初めてベレンさんは自分が妊娠していたと、知ったのです。彼女はそのまま入院しました。

その後、病院のトイレで放置された胎児の遺体が発見されました。病院職員は、DNA検査など彼女と胎児を結びつける証拠もないのに、箱に入った胎児をベレンさんに見せ、「あなたの息子でしょ」と彼女を責め立てました。そして「流産したのではなく、自ら中絶しようとしたのだ」と警察へ通報しました。

中絶は犯罪―流産でも疑われる

病院の対応ですでに傷ついているベレンさんに対して、警察はさらなる仕打ちを加えました。手術後のベレンさんを取り囲み、彼女の陰部を検査し、妊娠中絶の容疑で逮捕したのです。

アルゼンチンでは、妊娠中絶が原則禁じられています。罪を犯した者には1年から4年の実刑が科せられます。母子の生命や健康に深刻な危険がある場合や、強かんによる妊娠、流産の場合は罪にはならないのですが、妊娠した女性が健康相談などに行っただけで、中絶しようとしていると疑われることも、よくあります。

ベレンさんは、逮捕後、2年以上も裁判を受けることなく拘禁されました。その上、検察はより厳罰を科す親族の計画殺人に容疑を切り替え、彼女を起訴しました。2016年4月、裁判所は懲役8年の判決を言い渡しました。ベレンさんと彼女の弁護団は上訴し、釈放を求めて今後も闘う予定です。

アクションに参加しよう!

あなたの力をベレンさんに貸してください!ベレンさんを今すぐ釈放し、ベレンさんや彼女のように流産をしてしまった女性が刑事罰に処せられないようにすること。そして、医療従事者に対して守秘義務の順守をきちんと指導するよう、トゥクマン州の保健省と検察庁に要請してください。

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アクション期間 このアクションは終了しました。(2016年5月19日~7月3日)
要請先 トゥクマン州の保健省検察庁