リオ・オリンピックに正義を!警察の暴力を防ごう!

今夏のオリンピックの舞台となるブラジル。世界中が注目するスポーツイベントで、テロや暴動が起きないように警察や軍が目を光らせています。しかし、何の警告もなく銃口を市民に向け、銃撃に巻き込まれる市民が増えています。

ブラジルの警察がフェアプレーで治安を守り、市民に不当な暴力を振るわないよう、リオ・オリンピック安全対策委員会に求めてください!



 

オリンピックのようなスポーツイベントの開催時は、テロや暴動対策が取られます。そのために、徹底した警備計画が作られます。しかし、警察や軍がその地域をコントロールするために警備計画を利用することがあります。時には、計画を盾に、過剰な制圧行為に出ることも。

ブラジルでFIFAワールドカップが開催された2014年、ファヴェーラ(貧民街)の治安強化のため、警察や軍は大会前から軍備を増やし、駐留する作戦を展開しました。作戦は「先に撃て、質問は後だ」という姿勢で進められ、多くの犠牲者が出ました。研究機関の統計によれば、この年、リオデジャネイロ州では警察の取り締まりで命を落とした人の数が、40%も増加しています。

オリンピックでもこうした治安作戦が予定されています。すでに住民に死傷者が出ており、4月にはファヴェーラで警察によって5歳の男の子が撃たれて亡くなっています。

何の警告もなしに発砲

車椅子で生活するヴィトールさんと息子のために人権活動家となった母親のイローネさん車椅子で生活するヴィトールさんと息子のために人権活動家となった母親のイローネさん ©AF Rodrigues/Anistia Internacional

マレ地区というファベーラに住む、ヴィトール・サンティアゴさん(30歳)は警察による発砲の犠牲者です。2015年2月13日の夜、ヴィトールさんは友人たちと近所のバーへサッカーの試合を観に出かけました。カーニバルの時期で、楽しい気分で夜明けに車で帰宅しようとしていました。

すると突然、兵士に囲まれ、検問のために止められたかと思うと、何の警告もなく銃撃されました。雨のような銃撃で、ヴィトールさんは肺と背骨に2発弾丸を受けました。

「今はもう足の感覚がありません。弾がもっと上に当たっていたら、首から下の全部がまひしていたかも・・・」と証言します。一時はこん睡状態でしたが、奇跡的に回復しました。しかし、左足を切断、下半身にはまひが残りました。発砲についての捜査はなく、何の保障もありません。

警察の標的となる黒人男性

ブラジルは世界でも殺人件数が多い国として知られています。年間6万件もの殺人が起きていますが、このうちの数千件は警察が関わっています。2015年にはリオデジャネイロ市だけで307人が警察の捜査中に殺されています。同市で発生した殺人の、実に5分の1に当たります。今年に入ってからも、警察の捜査中に殺された人が100人以上にのぼるという報告もあります。

犠牲者の大半は、ファヴェーラに住む若い黒人男性です。社会に根強く残る黒人に対する人種差別から「犯罪予備軍」と見なされ、標的になりやすいのです。

こうした警察が絡んだ殺害はほとんど捜査されず、処罰も十分ではありません。殺人であるにもかかわらず、公平に裁かれていません。

アクションに参加しよう!

ブラジルの警察や軍が、オリンピックを名目として市民に不当な暴力をふるわないように、リオ・オリンピック安全対策委員会に対応を求めてください!

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アクション期間 このアクションは終了しました。(2016年7月1日~8月19日)
要請先 リオ・オリンピック安全対策委員会