STOP!カナダ先住民族の伝統を壊すダム建設

カナダのピースリバー渓谷で、水力発電用の大規模なダム建設が計画されています。このままダムが建設されると、先住民族の文化や伝統のある土地がダムのために沈められてしまいます。

先住民族の人たちの権利を守ると約束しながら一方では壊そうとしているカナダ政府に対して、ダム建設許可の撤回を求めてください!



 

カナダ西海岸のブリティッシュ・コロンビア州では、水力発電用の大規模なダム建設が計画されています。サイトCと呼ばれるダム建設は、人口増加に伴う電力需要の高まりに対応するために州政府が進めているもので、連邦政府も事業許可を出しています。開発に先立ち連邦政府と州政府が共同で行った環境影響評価では生物多様性、漁業、先住民族の権利や伝統的な土地利用に著しい影響を及ぼすことが指摘されました。にもかかわらず、事前工事が進んでいます。

カナダ政府と約束したはずが・・・

「ここは私たちの故郷です。ここで子ども、そして孫の成長を見守りたい。」(先住民族の活動家、ヘレン・ノットさん)

貯水池となる沈没予定地は、約80キロメートルにわたり、そこには生物多様性豊かな自然が広がり、農地や先住民族(総称ファースト・ネーションズ:最初に住んでいた人たち)の狩猟、漁業の場、生地や墓地など文化的・伝統的に貴重な土地があります。

ダムの底に沈む危機にさらされている土地は、石油やガスの採取、鉱山やその他資源開発から保護されてきた数少ない地域の1つであり、特に重要な場所です。そのような場所でのダム建設にもかかわらず連邦・州政府からの明確な説明はなく、エネルギーと雇用の創出を考えれば建設されるべきと主張するばかりです。

19世紀、カナダ政府はファースト・ネーションズの伝統的な生活様式を守るという協定を、先住民族と結んでいます。しかし、連邦政府も州政府も、今回のダム建設の及ぼす影響がこの協定に違反していないか検証もせず、電力需要をまかなう他の手段も検討せずに、計画をつき進めようとしています。

カナダ最高裁の数々の判例では、先住民族の権利をおびやかす可能性のある判断は、事前に協議しお互い納得の上、同意を得てからすべきである、としています。反対の声を聞かない政府に対し、ファースト・ネーションズの人たちは、ピースリバー渓谷の農家や土地所有者とともに、裁判に訴えました。その結果も出ていないのに、伐採が始まっています。

2015年に就任したトルドー首相は、先住民族との関係構築を重視していくと公言していましたが、今回の件は、その約束を反故にするものです。

 

アクションに参加しよう!

カナダのトルドー首相に、サイトCダムの計画を停止し、ブリティッシュ・コロンビアのピースリバー渓谷の先住民族の人びとの権利を尊重、保護するよう求めてください。※署名はアムネスティのカナダ支部で取りまとめて政府に届けます。

アクション期間 このアクションは終了しました。(2016年12月7日~1月31日)
要請先 カナダ トルドー首相

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