拷問の危機にある中国の人権派弁護士を救おう!

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中国の人権派弁護士・高智晟(Gao Zhisheng)さん(53歳・男性)が、2017年8月13日、消息を絶ちました。その後、北京の警察施設で拘束されているらしいことは分かりましたが、詳細はいまだに不明です。中国共産党や国家主席を批判したために、拘束されていると考えられます。

高さんは以前拘束された際に、拷問を受けたと語っていました。今回も同様の危険があります。拷問や虐待を防ぎ、高さんが一刻も早く自由の身となるよう、中国政府にメッセージを送ってください。


 

弁護士資格を剥奪された「トップ弁護士」

高智晟さんは中国の人権派弁護士を代表する存在です。その活動が評価され、2001年には中国政府の司法部(司法省)が選ぶ「全中国弁護士トップ10」にも入っていました。

しかしそのわずか4年後の2005年には、弁護士資格が剥奪されてしまいます。多くの人権活動家や宗教関係者を弁護したためだと考えられます。高さんは、法輪功修練者、非公認キリスト教会の牧師などの「政治的に敏感」な事例についても引き受けていました。

高さんは弁護士資格を剥奪された後も、人権活動家として、多くの人の力になってきました。例えば2006年8月、強制人工中絶の違法性を訴えた「盲目の人権活動家」陳光誠さんが、不当にも「交通妨害」「公共物破壊」の罪に問われた時に、裁判を監視するために裁判所に駆けつけたのも、高さんでした。

続く弾圧

弁護士資格を剥奪されても活動を続ける高さんは、さらなる弾圧を受けることになります。2006年には「国家政権転覆扇動罪」に問われ、懲役3年執行猶予5年を言い渡されました。

2010年2月、拘禁中に受けた拷問についてAP通信に語った後に、行方が分からなくなりました。20カ月もの間、消息不明でしたが、翌年12月になって、「執行猶予の条件に違反したので収監された」と国営メディアが報じました。

2014年に釈放され兄の家に身を寄せてからも、厳しい監視は続いていました。こうした状況の中、高さんの妻と子どもも身の危険を感じ、2009年に米国に亡命しました。

共産党・国家主席批判が理由?

高さんの友人は、今回の拘束は、高さんが2017年6月に香港の雑誌のインタビューに答えて、中国共産党と習近平国家主席を批判したことと関係があるのではないか、と語っています。

そうだとすれば、高さんは当然保障されるべき「言論の自由」を行使しただけで拘束されていることになり、許されることではありません。また、これまでにも拷問・虐待を受けてきたことを考えると、今の状況が非常に懸念されます。

アクションに参加しよう!

高さんが一刻も早く自由の身となるよう、中国政府にメッセージを送ってください。

※要請先に直接メールを送ります。あなたの名前、メールアドレスが配信元として送信され、返事が届く可能性があります。また、公安相のメールアドレスが閉鎖などで不通となった場合は、アムネスティ日本で取りまとめて要請先に提出します。

※ご入力いただいたメールアドレス、電話番号に、後日、アムネスティ・インターナショナル日本から活動紹介のご連絡を差し上げる場合がございます。

アクション期間 このアクションは終了しました。(2017年10月12日~2018年3月13日)
要請先 中国公安部長(公安相)