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安全な場所がない! 海外に住むウイグル人への脅迫を止めて

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ウイグル人学生でエジプトに住むユヌス・トフティさんは、ある日、携帯のメッセージングアプリで中国の警察当局から連絡を受けました。警察は、ユヌスさんがいつ新疆ウイグル自治区に帰る予定なのかを聞き、パスポートのコピーなど個人情報の提供を求めました。身の危険を感じ、ユヌスさんはエジプトからオランダへ逃れましたが、数カ月後、警察はトルコに住む兄に電話し、新疆ウイグル自治区に残る両親を利用して帰国するよう脅しました。その後、ユヌスさんたちは両親と連絡が取れなくなっています。フランスやドイツに住む他のウイグル人も、中国当局による同様の脅迫を受けています。

中国政府による、イスラム教を信仰する民族を標的とした弾圧は、中国国内にとどまらず、世界各地に及んでいます。海外で暮らすウイグル人やカザフ人は、各国の中国大使館などから個人情報の提供を求められ、脅迫を受けたりしています。彼らは海外にいても身の危険を感じ、中国に帰国させられる不安を常に抱えています。

海外に住むウイグル人への脅迫や嫌がらせをやめるよう、また、新疆ウイグル自治区内の強制収容所を閉鎖するよう中国政府(駐日中国大使)に要請してください。

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中国・新疆ウイグル自治区では現在、イスラム教の信仰を持つウイグル人やカザフ人など100万人にのぼる人々が、不当に拘束されているとみられています。

一方、海外に住むウイグル人も、さまざまな形で中国当局から嫌がらせや脅迫を受けていることが分かりました。彼らは、SNSのメッセージングアプリや電話を通して、中国大使館や総領事館から個人情報の提供や中国への帰国を求められ、拒否すれば中国で暮らす家族と二度と会えなくなるなどと脅迫されています。

2019年1月からカナダで暮らす難民申請中のディリヌール・エニワルさんは、中国大使館や名前を名乗らない人物から繰り返し電話を受け、「重要な」書類を取るに来るよう言われましたが、恐ろしくて大使館に行くことはできませんでした。ディリヌールさんは、自治区に住む親戚から、「自発的に帰国しなければ大使館が身柄を拘束する」と地元の警察が言っていたと聞きました。その親戚とも今や連絡が途絶えてしまいました。

また、何者かに尾行されたり、殺すと脅迫されたウイグル人もいます。新疆ウイグル自治区に住む家族を拘束すると脅され、他のウイグル人をスパイするように強要された人もいます。

海外で暮らすウイグル人は、中国政府が彼らの居住国政府に圧力をかけ、強制的に送還させられることを恐れています。

期 間: この署名は終了しました(2020年5月29日~9月2日)
要請先: 孔鉉佑・中日中国大使

この署名は終了しました。たくさんの方のご参加、ありがとうございました。