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エジプト:不当に逮捕された人権調査員を救って!

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カイロに住むイブラヒム・エズ・エルディンさんは現地人権NGOの調査員です。安全で手ごろな価格の家をすべてのエジプト市民が手にできるようにと、強制立ち退きの問題などに取り組んでいます。

2019年6月、イブラヒムさんは帰宅途中に治安部隊員に逮捕されました。以来、行方が分からなくなり、家族や弁護士が警察に問い合わせましたが、警察は連行も拘禁も否定していました。

失踪してから167日後の11月26日、国家の安全に関わる犯罪を捜査する特別な検察の前に引き出され、ようやく行方が判明しました。その姿は痩せ細って衰弱しており、イブラヒムさんは拘禁中に拷問を受けていると訴えました。

検察は彼を「テロリストグループの目的遂行に協力した」「国家の安全を脅かす偽の情報を発信した」という容疑で調べています。しかし、それを裏付ける証拠は何も提出していません。また、逮捕したのは取り調べの前日だと主張し、強制的に拉致・拘禁していたことを全面否定しています。イブラヒムさんの拘禁場所は、今も明らかにされていません。

エジプトの検察総長に対して、イブラヒム・エズ・エルディンさんを即座に無条件で釈放するよう要請してください。

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強制失踪による弾圧

エジプトの市民社会は自分の意見を表現したり、平和的な集会に参加したりしたというだけで多くの人が逮捕されるという人権の危機に瀕しています。その対象は人権活動家やジャーナリスト、政治家だけではなく、サッカーファンやアーティストにまで及んでいます。政府に批判的な意見を述べる人は誰でもその対象になってしまう危険があるのです。

批判を封じ込めるために当局がよく使う手段が「強制失踪」です。

多くの人が秘密裏に逮捕されて行方が分からなくなっています。家族や弁護士と連絡を取ることもできず、司法の目の届かないところで、拘禁されているのです。失踪した人たちの多くはその後、合法的な活動を「テロ活動」だと見なされたり、「偽のニュースを拡散した」「SNSを悪用した」「禁止されているグループに所属した」などの容疑をかけられたりしています。

イブラヒムさんが所属する「権利と自由委員会(ECRF)」は、「強制失踪」の問題について精力的に取り組んでいます。ECRFは当局に目をつけられており、過去3年間に関係者が他に4人も逮捕されています。イブラヒムさんの前に逮捕されたECRFの弁護士は「テロ集団を助けた」という根拠のない容疑をかけられました。

期 間: この署名は終了しました。(2020年2月12日~4月末日)
要請先: エジプト検察総長

この署名は終了しました。たくさんの方のご参加、ありがとうございました。