デモの取材で死刑の危機に―エジプトのジャーナリストを救え!

現地へ赴き、いま世界で何が起こっているのかを私たちに日々発信している報道カメラマン。その一人のマフムード・アブゼイドさんが、不当な拘束、拷問を受け、死刑判決の危機に直面しています。

【更新情報 2017.01.16】マフムードさんの次回の裁判は、明日17日に行われる予定です。彼は現在も身柄を拘束されていて、C型肝炎の治療も受けられていません。彼の家族や弁護士は、マフムードさんを釈放するか、外部の医療機関による検査や治療を受けさせるよう求めています。しかし、当局の医師は「最近行った検査の結果、彼は健康である」として、治療の必要性を認めておらず、マフムードさんの病状の悪化が強く懸念されています。

今すぐマフムードさんの釈放を呼びかけてください!



 

エジプトでは2011年、30年以上続いたムバラク政権が民主化運動によって倒れ、翌年モルシ大統領による新政権が誕生しました。しかし、景気低迷と治安悪化で退陣を求める声が高まり解任され、2013年夏にはエジプト全土でモルシ前大統領の支持者と治安部隊の間で大規模な衝突が起こりました。この衝突で数千人が命を落としました。親モルシ派を排除しようと治安部隊が実弾や催涙ガスを使用し、カイロ近郊のナセルシティーのラバア広場では数百人が犠牲となりました。

そのときの様子をカメラに収めようとしていたフリーの報道カメラマン、マフムード・アブゼイドさんも逮捕されました。マフムードさんは「シャウカン」という名で知られているカメラマンです。撮影した写真は国内外の報道機関で使用されてきました。

マフムードさんは他のデモ参加者738人とともに起訴され、2016年3月、ようやく裁判がはじまりました。裁判では「禁止団体(ムスリム同胞団)への所属」、「殺人」、「殺人未遂」、「武力、暴力で体制転覆」など9つの罪に問われました。マフムードさんは身に覚えがないとすべてを否認しました。しかし、公正な裁判は行われず、弁護人には事件に関わる重要な資料も事前開示されませんでした。マフムードさんは拘束期間中、外気温30℃に達する暑さの中、水も食べ物も与えられずにトラックに閉じ込められ、警備官から殴る蹴るなどされ拷問を受けました。

マフムードさんは法律で決められた拘束期間を過ぎた現在も捕えられています。さらに、C型肝炎で苦しんでいるのに、治療を受けることができず病状は悪化していく一方です。

マフムードさんは目の前で起きていることを写真に収めて、私たち市民に発信しようとしたカメラマンであり、暴力や政府転覆行為、殺人にはまったく関与していません。報道という表現の自由は保障されるべきです。今のままでは最悪の場合、死刑に処せられる可能性があります。

 

アクションに参加しよう!

マフムードさんはエジプトで起こっている事実を伝えようとした報道カメラマンであり、表現の自由は守られるべきです。マフムードさんを釈放し起訴を取り下げ、拷問の事実調査が行われるように、そして必要な治療を受けられるよう、エジプト政府に訴えてください。※署名はアムネスティで取りまとめて当局に届けます。

アクション期間 このアクションは終了しました。(2016年12月2日~2017年1月24日)
要請先 エジプト検事総長

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