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<緊急>ガザ市民の唯一の命綱を奪わないで!日本政府は援助再開を

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国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)は、パレスチナ自治区ガザの支援を担う団体としては最大規模の約3万人ものスタッフを擁する国際組織です。今、このUNRWAの活動の存続が危ぶまれ、200万を超えるガザの人たちへの支援が途絶えようとしています。

今年1月、UNRWAの職員が、昨年10月の武装集団ハマスによるイスラエルへの攻撃に関わったという疑惑が浮上しました。 UNRWAは関与が疑われた職員を即座に解雇し、調査を開始しました。しかし、米国や日本を含む10カ国以上が、この疑惑を受けてUNRWAへの資金拠出を一時停止することを決定したのです。

半世紀以上にもわたって、UNRWAはパレスチナ難民の唯一の命綱であり、人道支援、教育、避難所などを提供してきました。ノルウェーやスペイン、アイルランドなどいくつかの国は、UNRWAの担う役割の重要さを鑑みて、援助の継続を表明しています。資金停止というこの度の日本の決定は、パレスチナをさらなる人道危機に陥れる、たいへん残酷なものです。

ガザの人たちの命をつなぐUNRWAへの支援を続けるよう、日本政府に訴えてください!

期 間: この署名は終了しました。(2024年2月22日~2024年4月2日)
要請先: 辻清人外務副大臣

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国連パレスチナ難民救済事業(UNRWA)は1950年に活動を開始し、今日では約590万人のパレスチナ難民に対する支援を担っています。教育、医療、社会福祉、インフラ整備、住居、武力紛争時の緊急対応など、支援の内容は非常に多岐にわたります。UNRWAの幅広い支援の対象は、パレスチナだけにとどまらず、ヨルダン、レバノン、シリアなど近隣のアラブ諸国に住む数百万のパレスチナ難民にも及びます。この地域において、UNRWAに代わる国際人道機関は他にありません。

パレスチナ・ガザ地区の保健省によると、2023年10月7日以降、イスラエルの攻撃によって28,000人以上のパレスチナ人が死亡、1万人以上が瓦礫の下で行方不明になっており、また68,000人近くのパレスチナ人が負傷しています。つまり、2024年2月12日の時点で、ガザの人口のほぼ5%が死亡、負傷、あるいは行方不明となっているということです。そして約220万人が飢餓の危機に瀕しており、食糧や清潔な水、衛生設備、医療体制の不足も深刻です。

国際司法裁判所(ICJ)は1月26日、イスラエルがガザ地区でジェノサイド(集団殺害)を行っているとして南アフリカが提訴した裁判で、イスラエルに対し、ジェノサイド行為の自制やガザの民間人への人道支援の確保など複数の暫定措置を命じました。これはガザの人たちが危機的状況にあるとICJが認めたことに他なりません。

アムネスティ・インターナショナルは、イスラエルに対し、世界最大の「天井のない監獄」に置かれてきたガザ地区の人たちを開放し、完全封鎖を解いて人道支援を認めるよう求めています。また、ハマスと他のパレスチナ武装勢力に対しては、ガザにおけるすべての軍事行動を直ちに停止し、すべての民間人の人質を解放するよう求めています。

4月2日、日本政府がUNRWAへの資金拠出の再開を決定したため、この署名は終了しました。
たくさんの方のご参加、ありがとうございました!