極寒のギリシャで、凍死の危機!難民たちに暖かなベッドとスープを!

厳しい寒波がヨーロッパを襲う中、ギリシャの島々に足止めされたおよそ1万5千人の難民や移民の命が危険にさらされています。

現地は大雪に見舞われ、気温がマイナス10度を下回る日もあります。島の難民キャンプには暖房もなく、食事や衣服も不足し、みな寒さに震えて暮らしています。周辺地域では数十人の凍死者も出ています。

欧州連合(EU)の政策で、ギリシャはEUに向かう難民や移民への対応を任されていますが、1国では対処できない状況です。難民・移民の人たちをギリシャ本土や加盟国で緊急に受け入れるよう、EUに要請して下さい!

【更新情報2017.02.15】 足止めされていた難民1万5千人のうち、約6千人がUNHCRやNGOの支援でホテルや民家に保護されました。しかし、残りの9千人は、十分な暖房設備も食事も医療ケアも無い施設で、過酷な生活を強いられています。モリアの施設では、間に合わせの粗末な暖房器具が原因とみられる一酸化炭素中毒で、男性3人が死亡するという事故も起きています。最も強い寒気は去ったものの、油断できる状況ではありません。引き続き署名にご協力ください。



 

本土には入ってくるな! EUの政策で、島に閉じ込められた難民たち

この背景には、難民や移民の流入を抑制するために、EUがトルコと結んだ協定があります。「トルコ経由でギリシャに来た非正規移民は、トルコに送り返す」と定めた協定により、ギリシャはヨーロッパの玄関口として、難民や移民がヨーロッパに押し寄せるのを防ぐ役割を担っています。

その一環として、ギリシャ政府は、庇護を求めて同国にやってきた人たちを、本土ではなく地中海の島々に収容しています。受付・審査センターという施設で難民かどうかなどを審査していますが、申請中は島を出ることを禁じています。ほとんどの人が、何カ月もの間、屋外の難民キャンプで簡素なテントやコンテナ暮らしを強いられています。

5,000人以上の庇護希望者がいるレスボス島は、15年ぶりの寒波に見舞われています。島の中にあるモリア受付・審査センターには、受け入れ可能人数の倍以上の人が収容されていて、大雪で押しつぶされそうなテントの中で、わずかな食料を分け合い、自分たちでたき火をしたりしながら暮らしています。

モリアだけではありません。およそ1万5千人の人びとが、ギリシャ本土に足を踏み入れることを許されず、寒波の吹き荒れる小さな島々に閉じ込められています。

ギリシャ政府は、彼らを適切に支援する責任も負っています。しかし、ギリシャは長く財政難に陥っているうえ、全土で合わせて6万人を超える難民を抱えており、政府は例年にない寒波の影響に対処しきれていません。

国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)や現地NGOなどが、緊急に支援が必要な子どもや女性、高齢者をホテルや民家で保護したり、難民キャンプで暮らす人びとに毛布やストーブなどを提供しています。しかし、悪天候で道路が遮断されることもあり、こうした支援も十分に行き届いていません。

紛争や迫害などさまざまな理由で母国を離れた人たちは、安心して暮らせる場所を求めて懸命にヨーロッパを目指したはずです。しかし、自分たちを受け入れようとしない国々と耐え難い寒さの中で、行き場を失い、不安にさいなまれて暮らしています。

アクションに参加しよう!

EUの執行機関である欧州委員会のユンカー委員長に、ギリシャと協力して、寒波の中で地中海の島々に留め置かれている人びとを一刻も早くギリシャ本土や他の国に移動させ、暖かく寝られる場所と食事、必要な支援を提供するよう要請して下さい。そして、難民申請の手続きを速やかに進めるよう求めて下さい。

アクション期間 2017年1月20日~2月28日(予定)
要請先 欧州委員会 ジャン=クロード・ユンカー委員長

※あなたの名前、メールアドレスが配信元として送信され、要請先から返事が届く可能性があります。また、要請先のアドレスが閉鎖などにより不通になった場合は、アムネスティで署名として取りまとめて欧州委員会に届けます。

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