ジーナ・マフサ・アミニさんの墓地へ向かう数千の人たちの列 © Private

<緊急署名>イラン:声を上げる女子生徒たちを毒ガスから守って!

  1. ホーム
  2. あなたにできること
  3. オンラインアクション
  4. <緊急署名>イラン:声を上げる女子生徒たちを毒ガスから守って!

イランでは、昨年11月以降、少女たちの通う学校が次々と有毒ガスの被害を受けています。これまでに100校以上が標的となり、数百万人の女子生徒の命や教育を受ける権利が脅かされています。

学校への毒ガス攻撃は女子生徒たちの抗議の声を封じ込めるのが狙いだとされます。昨年9月に服装が不適切だと女性が逮捕され死亡した事件をきっかけに、抗議活動がイラン全土に広がっており、多くの女子生徒が参加しています。

被害に遭った女子生徒たちは咳、呼吸困難や吐き気、手足のしびれなど、さまざまな症状で苦しんでおり、4月中旬時点で、13,000人が治療を受けていると言われます。しかし当局は、こうした深刻な被害を、「ストレスやいたずらによるもの」であるとし、真実を隠蔽しようとしています。

イランの少女たちが安全に学校に通えるよう、イラン当局に対し、一緒に声を上げてください!

期 間: 2023年5月19日~9月末日(予定)
要請先: イランの検事総長、司法長官

※署名(名前のみ)はアムネスティ日本で取りまとめ、在日イラン大使館を通して要請先に提出します。

もっと読む

昨年9月13日、「非イスラム的な服装」という理由で道徳警察に逮捕されたジーナ・マフサ・アミニさん(22歳)が、その3日後に急死しました。この悲劇を受け、イラン全土で多くの人びとが危険を覚悟で街頭に繰り出し、抗議活動を始めました。女性や女子生徒はデモの中で、着用が義務付けられているヒジャブを脱ぐなどの行動を通して、自由、尊厳、人権を求めてきました。

しかしその後、デモに参加した少女たちが化学物質の有毒ガスの被害に遭う事態になっています。最初の事件は昨年11月30日、ゴム州ゴム市の女子校で起きました。2週間後の12月13日には同じ学校が再び狙われ、合わせて約70人もの女子生徒が命を落としました。学校で毒ガス被害を受けた女子生徒たちは、国内メディアに対し、息切れ、足のしびれや痛み、歩行困難に悩まされていると語りました。それ以来、イラン全土で行われるようになった学校への攻撃は日に日に激しさを増しており、メディアや人権団体は、少なくとも100以上の女子校で300回以上の毒ガス攻撃があったと報告しています。

イラン当局は、少女たちを襲った化学物質の有毒ガスについて被害者や国民に情報を公開せず、女子生徒を守るための適切な措置を講じることもありませんでした。それどころか当局は「精神的な混乱」や「陰謀」などという言葉を使って事実を歪曲し、メディアの報道を封じています。13,000人もの女子生徒が治療を受けたという公式統計があるにもかかわらず、今年4月14日には保健大臣が、女子生徒が毒殺されているという「確固たる証拠はない」と発表し、さらに「体調不良の90%以上はストレスやいたずらが原因だ」とも述べました。

事態の収拾を図ろうとしない当局への批判はますます高まり、女子生徒やその家族、教師などが抗議行動を起こすようになりました。しかし、当局はこれに対しても、強硬な手段で抑え込んでいます。3月には、教員組合が実施した抗議デモが、暴力や催涙ガスによって力ずくで鎮圧されました。また4月には、治安部隊が抗議デモに加わった人たちを逮捕し、別の抗議デモでは参加者に向かって催涙弾を発射しました。

アクションに参加しよう
  • (以下のメッセージを要請先に送ります)

    イランの女子校を意図的に狙った化学物質の毒ガス攻撃が続く中、数百万人の女子生徒の教育、健康、生命に対する権利が危険にさらされています。ゴム市での最初のガス攻撃が報告されて以来、その勢いは止まることを知らず、現在では約300件の攻撃が報告されています。

    私は、イランにおける女子生徒の人権が尊重され、保障されるために次のことを強く要請します。

    1. 女子校の襲撃事件に関して、独立した徹底的かつ効果的な調査を直ちに実施し、死刑に頼ることなく、公正な裁判によって責任を負うべき人物を裁くこと。

    2. 女子生徒の平等かつ安全に教育を受けられる権利を保障し、あらゆる暴力から保護されること。

    3. イランの人権状況に関する国連特別報告者、教育の権利に関する国連特別報告者、女性と女児に対する暴力に関する国連特別報告者、健康に対する権利に関する国連特別報告者を含む、襲撃事件を調査するための独立した国際代表団による実地調査を許可すること。
  • (以下のメッセージを要請先に送ります)

    The rights to education, health and life of millions of schoolgirls are at risk amid ongoing chemical gas attacks deliberately targeting girls’ schools in Iran. Since the first reported gas attack in the city of Qom, the incidents increased exponentially with some 300 separate attacks now reported.
    I call on you to respect and guarantee the protection of schoolgirls’ human rights in Iran. I therefore urge you to:

    1. Immediately conduct an independent, thorough and effective investigation into the poisoning of schoolgirls and bring to justice anyone found responsible in fair trials, without recourse to the death penalty.

    2. Ensure girls have equal and safe access to education and are protected from any form of violence.

    3. Allow independent international delegations access to the country to investigate the attacks, including but not limited to, the UN Special Rapporteur on the situation of human rights in Iran, the UN Special Rapporteur on the right to education, the UN Special Rapporteur on violence against women and girls, and the UN Special Rapporteur on the right to health.

例)Mamoru Jinken

署名の提出先必須

署名(名前のみ)はアムネスティ日本で取りまとめ、在日イラン大使館を通して要請先に提出します。

個人情報保護方針必須

ご記入いただきました個人情報は、「個人情報保護に関する基本方針」に基づきアムネスティが厳重に管理いたします。必ず事前に「個人情報保護に関する基本方針」をお読みください。