未成年者への死刑をやめるようイラン政府へ要請してください!

イランでは18歳未満の未成年者であっても、死刑判決を受けてしまいます。殺人だけでなく、多くの犯罪で死刑が科せられます。なかには拷問によって自白を強制させられ、死刑となった子もいます。

子どもの権利条約で禁止されている未成年者への死刑をやめるように、今すぐイラン司法省に呼びかけてください!



 

イランは毎年、多くの死刑囚を出しています。殺人、強かん致死、薬物関連犯罪、国家安全に関する犯罪のほか、神を冒涜したとしても死刑判決が言い渡されます。

2005年から2015年にかけて、犯行時未成年だった73人に死刑が執行されたことがアムネスティの調査で明らかになりました。国連の報告によると、2014年8月の時点で犯行時未成年だった160人が死刑囚として投獄されているそうです。十数年も死刑囚監房に入っている人もいます。

こうした死刑囚のほとんどは、拷問や虐待で自白を強要されています。不正に得られた証言にもとづいて裁判が行われ、死刑判決を受けているのです。

そのうちの一人、ハサン・レザイーさんは、殺人の罪で逮捕され、起訴されました。殺人を自白したとされていますが、この自白は拷問と虐待によって引き出されたものでした。警察は自白させるために怒鳴り、棒で殴り、ベッドに縛り付けたうえに鞭やパイプでも殴りつけたといいます。取調べでは、弁護人の付添いもありませんでした。しかし裁判所はこの自白のみで死刑としました。

彼のような子は他に何人もいます。

 

未成年者と死刑にまつわる問題

未成年者160人が死刑囚として投獄されている2014年8月の時点で犯行時未成年者160人が死刑囚として投獄されている

刑罰は、犯した罪に対して反省、懲罰といった意味で科されます。なかでも死刑は更生の可能性がない刑罰としての意味が強いものです。

子どもの場合は、更生の可能性が残されています。幼いうちはその子どもが育った環境が大きく影響します。保護し、更生のための矯正教育を行うことで、犯した罪と向き合うことが必要です。しかしイランでは、子どもの発達や育った環境の影響に関する理解が、裁く側に十分ないまま、判決を下されてしまいます。

また、裁判で重要な要素となる責任能力の有無の判断に関しても、大きな問題があります。罪を犯した当時に心神喪失状態であれば、責任能力が問われませんが、イランではこの責任能力を、精神的な成熟度としばしば混同しているのです。裁判では、「人を殺すことは悪いと知っているか」といった簡単な質問をしただけで、裁判官が成熟していると判断したケースもありました。

イスラム刑法が2013年に改正され、未成年の死刑囚は全員再審理を申請できるようになりました。ただ自動的に再審になるわけではなく、制度があることを知らないまま処刑された人もいます。たとえ再審が開かれても、ほとんどの場合、犯罪当時の精神的な成熟度が焦点となり、ここでも同じ問題が繰り返されます。

未成年者に対して死刑を科すことは、イラン政府も批准している国際人権条約の自由権規約や子どもの権利条約に反します。2013年イスラム刑法の91条は、未成年者が犯行時に未成熟であれば死刑に代わる刑を科すよう定めています。

アクションに参加しよう!

いま収監されている未成年者に対し死刑執行の停止と減刑を、また今後は未成年者に死刑を適用しないように、今すぐ、イラン司法省に対して要請してください!

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アクション期間 このアクションは終了しました。(2016年2月29日~6月末日)
要請先 イラン司法省
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