マザー・ネイチャー・カンボジアに所属する環境活動家、フォン・ケオラクスミーさんとスン・ラサさん © Mother Nature Cambodia

環境を守るために闘っているカンボジアの若者の釈放を!

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6人の若い環境活動家が活動に対する報復としてカンボジアで不当に投獄されました。彼らは、カンボジアの貴重な天然資源を保護するために闘っている環境保護団体、マザー・ネイチャー・カンボジアのメンバーで、環境破壊をもたらしている汚職の横行を声高に批判してきたために、当局から目の敵にされてきました。6人は、全員、過密な刑務所の監房に収容されており、そこでは人権、健康、安全が危険にさらされています。

6人は、社会秩序を乱す「扇動罪」や王を侮辱した「不敬罪」などの罪に問われています。

若者たちは何も悪いことをしていません。環境と気候正義をめぐる世界的な闘いの最前線に立ち、市民の環境意識を高めようとする彼らの取り組みは、賞賛されこそすれ、罰すべきものではありません。しかし、利権の獲得に邪魔になる声を封じようと躍起になっている政府は、彼らと仲間の活動家に対して執拗に嫌がらせを行い、犯罪者に仕立てているのです。

カンボジア政府に、6人の環境青年活動家の即時かつ無条件の釈放を要請してください!

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弾圧される環境活動家

カンボジアは熱帯雨林や湖などの貴重な天然資源で知られています。しかし、こうした豊かな自然が開発などのために失われつつあります。

多くの野生生物の貴重な生息地であり、先住民族の人たちが暮らす広大なプレイロング森林地帯は、違法な伐採と大規模開拓で森林消失が加速しています。森林を横切って長さ300キロに及ぶ送電線を建設する計画もあり、さらなる破壊が懸念されています。

また、首都プノンペンにあったボンコック湖も、企業が進める高級住宅地開発のために、埋め立てられてしまいました。湖の水上と周辺には数千人が暮らしていましたが、強制的に立ち退きを余儀なくされました。

こうした環境破壊行為を押しとどめようと闘っている人たちが、その報復として、民間企業や当局からの深刻な脅威と抑圧に直面しています。マザー・ネイチャー・カンボジアの活動家も例外ではありません。マザー・ネイチャー・カンボジアは、多くの市民の賛同・支援を得ながら、これまでに大きな成功を勝ち取ってきました。2015年には、アレンバレーの先住民族の暮らしを奪うことになる大規模水力発電ダム建設の計画を、当局に断念させました。また、カンボジアの沿岸地域での砂の採掘と輸出における広範な環境破壊と人権侵害に対する取り組みでは、2016年に沿岸砂の全面輸出禁止を実現させています。そうした活動のために、近年、多くが恣意的に起訴され、「扇動」という根拠のない罪を着せられ、投獄されているのです。マザー・ネイチャー・カンボジアは、「社会に混乱を引き起こしている」と非難され、カンボジア内務省によって「違法」な存在だと見なされています。NGO登録も取り消されてしまいました。

投獄された6人

ロン・クンセアさん、フォン・ケオラクスミーさん、スン・ラサさんは、首都プノンペンのボンタモク湖の民営化計画に対する懸念を訴える行進の計画を発表した直後に逮捕されました。サン・ラサさん、リ・チャンダラブスさん、イム・リーンジーさんは、トンレサップ川の汚染を調査しているときに逮捕されました。6人の罪状は下記の通りです。サン・ラサさん、リ・チャンダラブスさん、イム・リーンジーさんに対する判決はまだ出ていませんが、有罪となれば最大で10年の懲役刑が科せられるおそれがあります。

名前 罪状
ロン・クンセアさん
フォン・ケオラクスミーさん
「重罪を犯すことを扇動/社会秩序を乱すことを扇動」 懲役18カ月
スン・ラサさん 懲役20カ月
サン・ラサさん 「陰謀」
「王を侮辱」
イム・リーンジーさん
リ・チャンダラブスさん 「陰謀」

 

期 間: この署名は終了しました。(2021年8月5日〜12月22日)
要請先: フン・セン首相

この署名は終了しました。たくさんの方のご参加、ありがとうございました。