6年たっても家がない!フィリピン台風の被災者救済を政府に要請しよう

  1. ホーム
  2. あなたにできること
  3. オンラインアクション
  4. 6年たっても家がない!フィリピン台風の被災者救済を政府に要請しよう

2013年11月、史上最大級の猛烈な規模でフィリピン中部に台風が上陸しました。その被害は甚大で、1,600万人の被災者を出しました。WHO世界保健機関によると、死者の数は6,000人以上、負傷者は28,000人に上りました。

あれから6年が経ちましたが、復興は十分に進んでいません。政府は家を失った人たちのために約20万戸の住宅建設を計画しましたが、完成したのは半分あまり。その家々も、半分は空き家のままです。電気や水が通っていないからです。また、使われた資材が粗悪なものだったため、家の強度は弱く、ちょっとした地震でも壊れてしまう危険性が指摘されています。

台風の被害を被った人たちが必要としているものは何も特別なものではありません。水や電気、安心して眠れる家など、普通の生活に必要なものだけなのです。

生存権、居住権などを保障するのは、国の義務です。台風被災者が安心して暮らせるよう、フィリピン政府に求めてください。

もっと読む

台風が去った後、被災者は海辺に漂流したものなど食べ物を見つけに行くことを強いられました。フィリピン政府は、1世帯につき5,000フィリピンペソ(約1万円)の金銭的支援と食料、医療などの基本的な物資・サービスを提供しましたが、とうてい十分とは言えず、しかも、提供されたのは台風直撃後の数週間だけでした。

サマール島は、被害が最も大きかった地域の一つです。何千という島民は家を失い、台風でライフラインが断たれたため、何日間も水や食べるものがない状況を強いられました。政府の対応は後手に回り、数日間の孤立を余儀なくされました。今でもフィリピン政府による島の復興は、不十分なままです。政府は住民を新たな場所に移しましたが、まともな住居がない上に、それまで暮らしていたところからは遠く離れた地域で、まわりには、学校も仕事もありません。そのため、危険と知りつつ元の場所に戻って暮らす人もいます。 

当時16歳だった被災者の一人、サマール島のマリネル・スモーク・ウバルドさんは、このことをきっかけに、気候変動による災害から自分と地域の人々を守ろうと決心します。被災地の復興だけでなく、温暖化対策をとることを政府に求めています。また、世界中で、自分の経験に基づいて気候変動による危機を伝えています。

「私の体験は、大勢の人たちが経験した苦難のほんの一例に過ぎません。私は社会から追いやられた弱い立場の人たちの声を伝えているのです」

期間 この署名は終了しました。(2019年10月3日~2020年1月末日)
要請先 フィリピン大統領 ロドリゴ・ドゥテルテ

この署名は終了しました。たくさんの方のご参加、ありがとうございました。