でっち上げのテロ罪に問われたクリミア・タタール人を釈放して!

  1. ホーム
  2. あなたにできること
  3. オンラインアクション
  4. でっち上げのテロ罪に問われたクリミア・タタール人を釈放して!

エミール=ウセイン・ククさんはウクライナでクリミア・タタール人の人権を守るための活動をしています。クリミア半島がロシアに併合されてからは、クリミアで頻発している人権侵害を監視・調査する団体で、失踪した活動家の調査を行ったり、起訴されたクリミア・タタール人を法的に支援したりしていました。

2016年2月、エミール=ウセインさんは「テロ組織に所属した」という身に覚えのない疑いをかけられ、突然逮捕されました。早朝、自宅のドアを壊して押し入ってきたロシア連邦保安庁に家宅捜索され、尋問のために連行されて、そのまま拘束されたのです。当局はでっち上げの証拠を提示してエミール=ウセインさんがテロ組織に所属していると主張していますが、彼ははその組織とは一切関係がないことを表明しています。

エミール=ウセインさんは2年近く拘束された後、クリミア半島から600キロも離れたロシアの町に移され、2018年1月に軍事法廷で裁判にかけられました。不当な裁判の末、11月12日、当局はエミールさんに12年の実刑判決を下しました。一緒に裁判にかけられた5人にも7年から19年の実刑が下されました。

ロシア当局にエミールさんら6人の有罪判決を破棄し、直ちに無条件で釈放するよう要請してください。

もっと読む

クリミア・タタール人は13世紀からクリミア半島に住んでいたトルコ系の先住民族で、ロシアの併合前はクリミア半島の人口の12%を占めていました。ほとんどはイスラム教徒です。第二次世界大戦中にソ連の政策によってクリミア・タタール人はクリミアから追放されましたが、ソ連崩壊後、多くが帰還し、ウクライナ領内にクリミア自治共和国が作られました。しかし、2014年3月にクリミア半島を併合したロシアは、ロシアに批判的な声が目立つクリミア・タタール人コミュニティを敵視し、親ウクライナ派のクリミア・タタール人の活動家を次々に弾圧するようになったのです。

エミールさんのように「テロ組織に所属した」罪に問われた人も少なくありません。彼らに共通しているのは、ロシアのクリミア併合に反対し、不当な裁判や人権侵害に懸念を表明していたことです。エミールさんは以前から、ロシア連邦保安庁の職員に度重なる嫌がらせや暴行を受けていました。情報提供者になるように迫られたこともあります。エミールさんだけでなく、妻や子どもたちまでもが、脅されていました。

期 間: このアクションは終了しました。(2020年6月23日~8月末日)
要請先: ロシア南部連邦管区軍法検事
ロシア南部連邦管区軍法検察庁軍法検察庁

この署名は終了しました。たくさんの方のご参加、ありがとうございました。