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米国警察の人種差別・暴力をなくそう!

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2020年5月25日、米国で46歳の黒人男性ジョージ・フロイドさんが、警官に首を押さえつけられて死亡しました。殺害後、警察の人種差別に抗議し責任追及を求める大規模な運動が巻き起こりました。その動きは米国にとどまらず世界中に広がり、今も続いています。日本でも抗議デモが行われています。

米国でのデモの参加者は、実力行使でデモを排除しようとする警察から過度な暴力をたびたび受けています。ゴム弾を打ち込まれ、催涙ガスや唐辛子スプレーを浴びせられ、失明した人までいました。

「警官に突然、唐辛子スプレーを吹きかけられました。みんな手を上げて抵抗しない意思表示をしましたが、それでもやめてくれず、咳が止まりませんでした」 ―リジー・ホーンさん (デモの参加者)

警察は、人種差別をなくし、過度な暴力をやめ、平和的な集会の自由、表現の自由を尊重しなければなりません。

米国当局に、警察改革の包括法案を導入するよう要請してください。

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人種差別に対して平和的な運動を行っている人たちに対する警察の過度の暴力は、全国で起きています。

ジョージ・フロイドさんの死を招いたミネアポリス市警察と同市があるミネソタ州兵の合同パトロール隊員が、自宅の前に立っている人たちを硬質プラスチック弾で撃ちました。夜間外出禁止令の時間帯に外にいた、警察・州兵をスマートフォンで撮影したというだけで彼らを撃ったのです。アイオワ州アイオワシティーでは、抗議者がひざまずいて「手を上げているよ! 撃つな!」と声を上げたにもかかわらず、警察が催涙ガス弾と閃光弾を投げました。ユタ州ソルトレークシティーで行われたデモでも、警察はホームレスの男性を押さえつけ、硬質プラスチック弾で彼の背中を撃ちました。インディアナ州フォートウェインでは、警察に催涙ガス弾を撃たれた記者が失明しました。このような例は枚挙にいとまがありません。

ジョージ・フロイドさんの死の様子、そして平和的に抗議を行っている人たちに対する弾圧の様子を捉えた動画が拡散されていますが、こうした映像を見れば米国の警察による過度の暴力がいかに非情なものか、どれほど広範囲に及んでいるかが、わかります。アムネスティは、米国の警察における人種差別的な慣行と人権侵害をなくすために、警察改革が実施されるよう求めます。2020年6月16日に出された警察改革に関するトランプ大統領の行政命令は、決して十分ではありません。

米国は、武力行使に関する基準を設定し、警官による人権侵害が起きた場合の責任を追及するために、警察の方針だけでなく、命にかかわる力の行使を法的に制限する強力な国家基準を必要としています。警察は、市民が法の下で平等に保護され、差別されずに安全でいられるよう、そして何よりも、警官と関わったために殺されることのないよう、市民の人権を尊重しなければなりません。

期 間: このアクションは終了しました。(2020年7月21日~9月末日)
要請先: (米国)ウィリアム・バー司法長官、ナンシー・ペロシ下院議長、ミッチ・マコネル上院多数派指導者、ドナルド・トランプ大統領

この署名は終了しました。たくさんの方のご参加、ありがとうございました。