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2009年の活動報告

2009年の活動報告をお届けします。この年は新たなアムネスティの国際キャンペーンによって、他の支部と同様に、日本も新しい人権の分野に乗り出しました。また、日本の人権状況改善のために、積極的に行政府に働きかけました。

アムネスティ国際キャンペーン「人間らしく生きたい」(国際)

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アムネスティ日本でも、アムネスティ国際キャンペーン「人間らしく生きたい」(Demand Dignity)を開始し、「先住民族の権利」「企業の社会的責任」「妊産婦の医療」のテーマでウェブサイトを特設しました。その中で、カナダとパラグアイの先住民族の権利、ナイジャー・デルタ油田開発における、米国企業シェルの責任を追及するアクションなどを掲載しています。企業の社会的責任(CSR)は昨今注目を浴びているテーマで、私たちも世代を問わず多くの人びとの関心を集めることに成功しました。

ドキュメンタリー映画『タクシー・トゥー・ザ・ダークサイト』(国際)

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ドキュメンタリー映画『タクシー・トゥー・ザ・ダークサイト』の自主上映会を全国41カ所で行いました。この映画は、「テロとの戦い」のもとで起こった拷問の実態を暴くものです。鑑賞者は2500人を超え、2010年現在も引き続き上映が続いています。

10月には、キューバのグアンタナモ収容所に収容されていたムラット・クルナズ氏を招き、スピーキングツアーを実施しました。全国8都市で開催されたこの講演には、数百人が来場し、数多くのテレビ・新聞にも大きく取り上げられ、大成功に終わりました。

天安門事件から20周年(国際)

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天安門事件から20周年である2009年、犠牲者の方々に捧げる「バラの花」をキーワードに、署名を呼びかけました。集まった署名は約1800筆。ちょうど20年目となる6月3日、この署名を中国大使館に届け、大使館前でデモと黙祷を行いました。

大阪では中国総領事館に近い場所で献花、要請文と署名を総領事館のポストに投函し、夜にはキャンドル・ビジルを行いました。この模様は多くのメディアに掲載され、翌日の東京新聞では一面で写真が取り上げられました。

ガザ空爆から1年(国際)

act2009_04.jpg ガザ空爆から1年となる2009年12月26日。東京・築地本願寺で現地報告会と、キャンドルによるガザ支援のアピールを行った。

2008年12月27日から2009年1月18日までのイスラエル軍のガザ空爆により、1400人ものパレスチナ人が犠牲となりました。これに対し、アムネスティはすぐさま世界的な行動を開始しました。アムネスティ日本も他団体とともに、2009年1月にはガザ封鎖の解除を求める署名を集め始め、「ガザに光を!実行委員会」を立ち上げ、シンポジウムの開催など短期間にいくつもの行動を起こしました。3月には、最終的に集まった5万通を超える署名を外務省の政務官に手渡しました。シンポジウムにも300人以上が来場、他にも国会議員11人が参加し、市民の行動が実を結ぶ結果となりました。今後もアムネスティ日本は、日本政府に対し働きかけていきます。

国内での主な活動

無罪の罪に問われた足利事件の菅家利和さんの再審開始が、6月に決定されると、アムネスティ日本は、刑事司法の改正を目標としたアピールハガキセットを作成しました。この中では、警察による取り調べの可視化について、さらに、本来であれば泥酔者の保護などのために利用される施設である留置所で、逮捕・拘束された被疑者を拘束するために使用している、「代替監獄制度」の問題など、日本の刑事司法において改正すべき問題を明らかにしました。

3月に国会に提出された入管法の改定により、日本における外国籍の住民はこれまで以上に管理と監視の下に置かれることが危惧されています。改正法は、テロ対策を口実に入国する外国籍の人から得た生体情報(指紋)と顔写真をデータベース化し、個人情報を管理する法案です。これに対し、アムネスティ日本は、集会を実施し、基本的人権の保障に基づいた審議と見直しを求めました。引き続き、アムネスティ日本はこの問題について注視していきます。

2009年、死刑執行国は15年前から半減となる18カ国にまで減少し、世界は死刑のない社会へとまた一歩大きく踏み出しました。一方、日本は、2008年に引き続き執行数で世界第10位でした。

これを受け、アムネスティ日本は、監獄人権センターとともに「死刑に異議あり!」キャンペーンを継続し、死刑廃止にまつわる講演会や、死刑執行に抗議するアクション、死刑執行停止を求める法務大臣宛ての手紙書きなどを実施しました。また12月には、韓国、台湾、米国から死刑制度に精通している研究者や、NGO関係者、宗教者を招いたシンポジウムを開催し、「東アジアの死刑廃止を求める市民アピール」を発表しました。今後、日本をはじめ、東アジアでいまだに死刑制度を保っている国々に対し、積極的に働きかけていきます。

11月、「人間らしく生きたい」キャンペーンで取り上げている、ナイジャー・デルタの人権侵害をアピールするチャリティ・ライブを開催し、300人が参加しました。オーガニック&エコロジーをメインテーマにしたイベント「アースガーデン」や同様の各地のイベント、各種の映画祭などにも出店しました。

また、ジェーン・バーキン氏の来日公演に合わせたビルマの人権状況に関する院内集会およびコンサート会場でのブース出展、GID(性同一性障害)シンポジウムへの協力、人権の様々なテーマに関するセミナーおよび講演会の開催など、全国のボランティアの方々の多様な活動が身を結んだ年でもありました。

2008年末、外務省は難民認定申請者への金銭的支援の打ち切りに踏み切りました。これを受け、アムネスティ日本は、外務省に申し入れと難民活動NGOとの意見交換会を要請し、また、この問題をメディアに取り上げるよう働きかけました。

また、長い間、日本に在留していたフィリピン人のカルデロンさん一家が日本政府によって強制退去させられるという出来事がありました。カルデロンさんたちは家族分離を強いられており、このことは「子どもの権利条約」に違反しているとして、国際事務局からの声明をもとに日本政府の対応を批判しました。

その他

その他、刑務所や拘置所、少年院などの矯正施設11カ所へ訪問しました。また企業の社会的責任(CSR)の中で、企業が取り組むべき人権問題に焦点をあて、報告書評価セミナーや、講義形式と実践的なワークショップを組み合わせた企業の人権研修の実施など、積極的な啓発活動を行いました。

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