Hakeem al-Araibi. © Mark Avellino

タイ:強制送還の危機にある難民サッカー選手を救って!

元バーレーン代表サッカー選手のハキーム・アライビさんはオーストラリアで難民として認定され、母国で受けていた拷問や迫害とは無縁の日々を送っていました。しかし2018年11月、妻と一緒にタイへ旅行した際に、タイ当局に拘束されてしまいます。バーレーン政府がインターポールに国際手配を要請していたためです。そして今、タイ当局によって強制的に送還されそうになっています。母国に帰れば、拷問される危険があります。

ハキームさんに対する国際手配は解除されましたが、タイの刑事裁判所が逮捕令状を発行していたために、いまだに拘束され続けています。帰国を許可された妻は、オーストラリアで不安いっぱいで待っています。

【更新情報】2月12日、ハキームさんが釈放され、無事オーストラリアに帰国しました。アクションにご参加くださった皆さま、ありがとうございました。

【更新情報】2月4日、バンコクの裁判所に出廷したハキームさんは、「バーレーンに送還しないでほしい」と釈放を訴えましたが、裁判所は2カ月の拘留期間延長を命じました。次回の裁判は4月22日に行われる予定です。これに合わせ、アクション期間を4月末まで延長します。

タイ当局に対して、ただちにハキームさんを釈放し、彼をオーストラリアへ帰すよう要請して下さい。

ハキームさんは母国バーレーンで10年の実刑を受けています。しかしこれは、当局によるでっち上げの罪です。警察署の建物を破壊したとされますが、犯行時にハキームさんは国外でサッカーの試合に出ており、しかもその試合はテレビでも中継されていました。

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ハキームさんは、自分や家族が政府に対する抗議活動をしていたために、罪を着せられたのだと、考えています。

2011年、中東・北アフリカ地域での民主化運動「アラブの春」はバーレーンでも広がり、人権の尊重や政治活動の自由を求めた大規模な反政府デモが発生、多くの反体制派の人たちに対する暴力や拷問、殺害が行われました。ハマド国王の呼びかけにより、バーレーン政府は法改正や人権機関の設立を進め、人権の尊重や政治的自由に向けた改革の兆候が見られました。しかし、これらの改革は実行性に欠け、バーレーンではいまだに表現の自由や政治的意見に対する弾圧が行われています。

ハキームさんも弾圧された一人です。2014年、何とか国を逃れ、保護を求めてオーストラリアへたどり着きました。同年、建物破壊の件で、本人不在のままバーレーンで裁判が行われ、有罪となったのです。

2014年にオーストラリアへたどり着いた3年後、ハキームさんは同国で難民として認定され、セミプロのサッカー選手として活躍していました。

2018年11月にタイへ渡航する前に、ハキームさんはオーストラリアの当局に相談しました。難民認定を受け、永住権を取得しているので、海外へ渡航しても身の安全の心配はいらないだろうと伝えられました。にもかかわらず、ハキームさんは拘束されてしまいました。オーストラリアへの帰国を許可するよう、オーストラリア政府はタイ政府に呼び掛けています。

帰国すると身の危険のおそれがある難民の人たちを強制的に送還することは、国際法で禁じられています。しかし、タイ政府はこれまでにもこうした人たちを、何度も送還させています。

期間 このアクションは終了しました。(2019年1月28日~2月12日)
要請先 タイ入国管理局長

※あなたのお名前・メールアドレスを配信元として、タイ入国管理局長に直接メールを送ります。万が一、ブロックなどでメールが届かなくなった場合は、アムネスティ日本で署名として名前を取りまとめて要請先に提出します。
※後日、メール、お電話にてアムネスティ日本から活動紹介のご連絡を差し上げる場合がございます。