【緊急】トルコ:非常事態であっても基本的人権を守って!

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7月15日に起きたトルコの軍事クーデター未遂。その直後から、エルドアン大統領は前例のない規模で反体制派と見なす人びとの粛清を始めました。7月25日の時点で拘束された人は1万人以上にのぼり、多くがひどい拷問を受けています。政権に批判的なメディアも次々と閉鎖に追い込まれています。

非常事態宣言を理由に基本的人権をないがしろにすることは決して許されません。表現の自由や公正な裁判の保障などの人権をトルコ政府が守るよう、皆さんの力を貸してください。



 

7万人以上が粛清!

クーデター未遂事件が起きた翌週、7月20日の夜、エルドアン大統領は少なくとも3カ月間の非常事態を宣言、翌日には欧州人権条約で保障されている権利を制限すると表明しました。さらに、事件に関与した者への処罰として死刑復活の可能性を示唆しました。

事件から2週間も経たないうちに、兵士や民間人ら1万人以上が拘束され、軍人、公務員、裁判官、警察、研究者、教員ら7万人以上が解雇や停職処分を受けました。さらに報道によれば、新聞社やテレビ局、出版社など130社以上が閉鎖命令を受けています。少なくとも34人のフリーのジャーナリストも取材許可を取り消され、少なくとも1人が逮捕されました。

拷問

拘束された多くの人は、スポーツセンターなど非公式の場所で拘束され続けています。アムネスティ調査員が現地で集めた証言によれば、650~800人ほどの男性兵士がアンカラ警察本部のスポーツホールに収容されており、数百人が拷問によって負傷していると考えられます。ランクが高い将校ほど、ひどい扱いを受けているようです。

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さらに、逮捕された人びとが苦痛を伴う姿勢を長時間強制されたり、食事や水を数日にわたって与えられなかったり、殴る蹴るなどの暴力を受けたりしている、という情報も数多く確認されました。中には強かんや性的虐待を受けた兵士もいます。

アンカラ警察本部にあるスポーツセンターで働いているある証言者は、逮捕された人がひどい傷を負っているにもかかわらず殴られ続け、ついには気を失った様子を目撃したと、アムネスティ調査員に語りました。その場にいた医者は拷問を止めて治療するどころか、「死なせてやれ。我々のところに来たときにはもう死んでいたと言えばいいさ」と話していたといいます。

国際法上、拷問は絶対的に禁止されています。このような拷問を組織的に政府が行うことを許してはなりません。

アクションに参加しよう!

拷問の禁止や表現の自由、公正で迅速な裁判の手続きなど、非常事態宣言下であっても保障しなければならない人権があります。拷問をやめ、平和的な手段で政府を批判する市民や報道機関を弾圧しないよう、トルコ政府に要請してください。署名はアムネスティ国際事務局が取りまとめ、アムネスティトルコ支部がエルドアン大統領に提出する予定です。

※名前、メールアドレス、個人情報保護の項目は必須です。その他の項目にご記入いただいた方には、アムネスティ・インターナショナル日本から後日、活動紹介のご連絡を差し上げる場合がございます。

アクション期間 このアクションは終了しました。(2016年8月3日~8月24日)
要請先 エルドアン大統領