難民キャンプに生まれ育った「サハラーウィ」（西サハラの人びとは自らをそう呼ぶ）として、西サハラの問題をどう学び、いかにして民族運動に参加するようになったのか。難民の若い世代はどんな未来を展望しているのか。難民キャンプはいかなる問題を抱えているのか。そして国際社会に何を望むのか――。この講演では、これらのことについて当事者から話を聞きます。
＜お話：ファトマ・ブラーヒームさん＞
アルジェリア・チンドゥーフのサハラーウィ難民キャンプに生まれ育つ。アルジェリア西部のオラン第一大学人文・イスラーム学部メディア・コミュニケーション学科卒業。同大学院視聴覚学専攻修士課程修了。難民キャンプでイタリアの開発NGOに勤めながら、西サハラ学生連合外交委員会アフリカ担当として活動している。モロッコが築いた分離壁に抗議するグループ「壁に向かって叫ぶ（Scream against the Wall）」のメンバー。
＜西サハラとは＞
<アフリカ最後の植民地>西サハラは1975年、スペインからの独立過程でモロッコに侵略され、現在も領土の80％が占領下にあります。国連は1991年に独立を問う住民投票の実施を決めましたが、モロッコの妨害や大国の思惑によって実現していません。アルジェリアの難民キャンプに拠点をおくサハラ―ウィは「サハラ・アラブ民主共和国」の樹立を宣言し、モロッコ占領下のサハラ―ウィはそれと連携して非暴力による独立運動を続けています。難民キャンプには約17万人が暮らし、住民投票を経て、解放された祖国に帰れる日を待ち望んでいます。
日時
2023年11月5日(月) 18:30～20:30
会場
名古屋市東生涯学習センター 視聴覚室
愛知県名古屋市東区葵1丁目3−21
参加費
700円（学生は無料）
お申し込み
下記からお申し込みください。
https://nangoc.org/2023/09/28/westernsahara_20231106/
主催
アムネスティ日本（なごや栄グループ・わやグループ）
日本平和学会 中部・北陸地区研究会
（特活）名古屋NGOセンター