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2005年国連人権委員会:女性への暴力に関する口頭による声明

2005年5月 1日
[国際事務局発表ニュース]
国・地域:
トピック:女性の権利
AI INDEX: ACT 50/011/2005

アムネスティ・インターナショナルウィメンズ・グローバル・リーダーシップ・センター

議長、

 世界中のあらゆる社会で、数百万という女性や少女が、国家、地域社会、家族による差別や暴力に直面しています。それは、貧富、人種、文化という垣根を越えて存在しています。なかには、ジェンダー(社会的性差)だけではなく人種、民族、国籍、宗教、性的指向やアイデンティティ、健康、年齢、身体的・精神的能力に基づく差別など、様ざまな要因の多面性がもたらす暴力の危機にさらされる女性もいます。このような差別の要因が重なり合い、多くの女性を社会の周辺へと追いやっているのです。この暴力の本質と度合いは、当委員会に出席されている各国政府のよく知るところでありましょう。しかし、この暴力に影響を及ぼすような対策はほとんど講じられていません。

 差別の根本的原因や、女性や少女たちの人生の別の側面に及ぼす暴力の影響を十分に認識し、これに対処しない限り、彼女たちに対する差別が終止符を打つことはないでしょう。暴力は差別から発生し、差別をさらに助長するのです。例えば、女性に対する暴力は、女性が住宅や土地を取得したり、経済的に自立するのに影響を及ぼし、女性はいっそう暴力を受けやすくなります。

 暴力は、これまで、女性の自立、表現や移動の自由、性的役割、生殖に関する選択を抑えつけてきました。性の自己決定に対する抑圧は、様ざまな結果を招いています。例えば、同性との性交渉や婚外性交渉をした女性を刑事罰の対象とする国があります。また、人種的、宗教的な固定観念や、女性、特に既婚女性は同意のあるなしに関係なく、いつでも性交渉できるといった性的な固定観念を永続化させます。セクシャリティへの攻撃や女性に対する暴力は、女性の権利をまとめあげ、主張する機会を奪っています。

 人権委員会第61回会合に向けた報告の中で、女性への暴力に関する特別報告者は、女性や少女への暴力とHIV/エイズとの共通点を強調し、女性への暴力は女性のHIV感染の危険度を高めるだけでなく、HIV感染者が暴力の標的にされると報告しています。女性は、女性であるがゆえ、HIV感染の危険を高めるような様ざまな状況に直面しています。女性は、性的暴力を受け、配偶者であるか婚外であるかを問わず性交渉を強要され、性器切除、早期の結婚、妻の相続(夫を亡くした妻を、亡き夫の兄弟が妻として引き取る慣習)といった伝統的慣習にさらされています。女性の多くは、HIV感染後の支援や治療についてのみならず、HIV感染予防について、予防対策や保健医療についての情報を得ていません。

 女性の地位に関する委員会第49回会合において、各国代表は、1995年第4回国連世界女性会議において採択された北京行動綱領を再確認しました。これにより、各国政府は、多くの分野において女性の権利を前進させる決意を固めたと言えるでしょう。

 北京行動綱領のなかで、女性に対して約束されたことは、ミレ二アム・サミットに組み込まれるべきで、国連改革の全ての面において、女性とジェンダー問題の重要性が認識されなければなりません。ジェンダーの平等性と女性の人権がないままでは、ミレニアム開発目標と、平等・発展・人権に対する国連の責務が実現することはないでしょう。

議長、ありがとうございました。

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