- 2006年6月23日
- [国際事務局発表ニュース]
- 国・地域:
- トピック:武器貿易条約
100万人の人びとが、世界最大規模の写真署名である「100万人の顔署名(ミリオン・フェイス)」に参加し、武器貿易のより厳しい規制を支持するよう世界の指導者たちに呼びかけている。「顔署名」は会議の開会日に、コフィ・アナン国連事務総長に提出する予定。武器による暴力の被害者であるケニアのジュリウス・アリレ(Julius Arile)さんは署名に参加した100万人目の人物であり、国際的な武器貿易の規制を世界の指導者たちに訴えるためニューヨーク入りした。
「コントロール・アームズ」キャンペーン・サイトは:
(国際)http://www.controlarms.org/
(日本)http://www.ControlArms.jp
160カ国、100万人の顔署名がサイト上のギャラリーでみることがきでます。
http://www.controlarms.org/million_faces/index.php/gallery
*日本からは、9000人近い署名が集まりました。
詳細は:
Anthea Lawson (IANSA): +1 347 220 2916
Caroline Green (Oxfam International) :+1 202 321 7858
James Dyson (Amnesty International ): +1 646 8122703
<国連会議期間中のスケジュール>
6月26日 月曜日
●AK-47に関する報告資料を発表
AK47は、世界で最も野放しになっている武器であり、今後20年間は紛争地域で最も広く利用されるだろう。カラシニコフ中将は、より厳しい国際的な武器規制を求める「コントロール・アームズ」キャンペーンに対して声明を発表する。
時間:6月26日(月)米国東部標準時0.01時にメディア解禁
連絡先:Clare Rudebeck +1 646 512 4674 または +44 7769887139
●報道用撮影会
国際的な武器貿易による人的被害を象徴して義肢で作られた巨大なAK-47が、「ミリオンフェイス」キャンペーンの巨大な写真の前に飾られる予定。署名は2001年の小型武器に関する国連会議の開催以降、武器によって殺された100万人の人びとを象徴しており、160か国以上の人びとが署名した。
時間:08:30 am
場所:ダグ・ハマーショルド広場(Dag Hammarskjold Plaza):国連本部向かいのマンハッタン地区47番街と1st Avenueの間
出演者:アムネスティ・インターナショナルのアイリーン・カーン事務総長、オックスファム・インターナショナルのジェレミー・ホブス事務局長、レベッカ・ペーターズIANSA事務総長に加え、武器による暴力の被害者であり100万人目の署名者でもあるジュリウス・アリレさん、ミュージシャンのZolaとAngelique Kidjoが講演を予定。
●コフィ・アナン国連事務総長との記者会見
ジュリウス・アリレさんはミリオン・フェイスに100万人目に署名した人物であり、コフィ・アナン氏に「100万人の顔署名」を提出する。アムネスティ、オックスファム、IANSAの代表も参加。
時間:09:35 am
場所:国連ビル4階インドネシア・ラウンジ
連絡先:IANSA:Anthea Lawson +1 347 220 2916 、
6月28日 水曜日
●「コントロール・アームズ」ライブ・コンサート
グラミー賞に4度ノミネートされたAngelique Kidjo とZolaの出演、武器による暴力の生存者の発言、何本かの短編映画の上映を予定。Almaparlantes は AK47で作ったギターで演奏するコロンビアのバンドで、スペイン語を話す予定。
時間:7:30 pm 記者会見、 8:00 pm コンサート「The Supper Club」
場所:タイムズ・スクエア、47丁目240W番町
記者会見者は以下の通り。英語、フランス語、スペイン語での対応が可能。
- ジュリウス・アリレさん:武器による暴力の被害者。ケニア人、100万人目の署名者
- オックスファム・インターナショナル:ジェレミー・ホッブス事務局長
- アムネスティ・インターナショナル:アイリーン・カーン事務総長
- 国際小型武器行動ネットワーク(IANSA):レベッカ・ペーターズ事務総長
- Angelique Kidjo:ベナン共和国で生まれ。長年にわたって武器貿易の規制を求めるキャンペーンに取り組んできた。高い評価を受けている歌手、作詞家でもあり、グラミー賞に4度ノミネートされている。
- Zola:ヨハネスブルクのソウェトで育った、南アフリカの偉大なミュージシャン。昨年、最高の外国映画としてオスカー賞を受賞した「Tsotsi」に出演し、サウンドトラックをてがける。
- 銃による暴力の被害者や活動家を含む世界のIANSAメンバーが会議に出席し、銃による暴力が自国に与える影響についてインタビューに応じる予定。
ジュリウス・アリレ(23才)さん:ウガンダのセベイ、カラモジャ、ポコットの部族間の紛争で知られるケニアの西ポコット地域にあるチェメングワ村で生まれる。紛争によって初等教育がなかなか受けられず、15歳の時にようやく小学校を卒業。村への早朝の攻撃で、自身の弟を含め、何百人もの村人が殺害された。2004年に西ポコット地域で開かれた平和競技会で、彼は戦うことをやめ、AK-47と衣服を交換し、人生は変わった。彼は同年、戦士のカテゴリーの10キロメートル競争に優勝。現在、カペングリアの小さなキャンプに滞在し、他の選手とトレーニングを積み、国内競技会に出場している。彼はまた、友人や家族に武器を捨て、代わりに収入のためにスポーツをするよう勧めている。
「コントロール・アームズ」キャンペーンは、アムネスティ・インターナショナル、オックスファム・インターナショナル、国際小型武器行動ネットワーク(IANSA)による共同のキャンペーンである。今日の人権侵害を引き起こし、紛争や貧困を助長している武器貿易に対して、より厳しい国際的規制を求めている。キャンペーンは各国政府に対し、今回の国連会議で国際的な規制を導入し、今年度後半に、拘束力を伴う武器貿易条約に関する交渉を開始し、武器の移転を規制し人権侵害の加害者の手に武器がわたらないようにすることを保証するよう求めている。
アムネスティ国際ニュース
(2006年6月21日)
AI INDEX: POL 30/022/20066