モルドバ:死刑を憲法から削除
- 2006年7月11日
- 国・地域:モルドバ
- トピック:死刑廃止
アムネスティは7月5日、ウォロニン大統領とタルレフ首相に対し、このことを歓迎する書簡を送った。今回の決定は、モルドバの国内法が国際基準に沿うものとなるための歴史的な前進の1歩であり、モルドバが人権を尊重するということを国際社会に示すものであるとアムネスティは考えている。現在、125ヵ国が法律上あるいは事実上死刑を廃止しており、世界規模の死刑廃止の潮流は明らかである。
アムネスティは人権の擁護と促進を目的とする団体であり、あらゆる場所で死刑制度と死刑執行がなくなることをめざして活動している。このために、アムネスティは欧州評議会のすべての加盟国に対し、死刑の全面廃止を定めた欧州人権条約第13議定書を批准するよう求めている。この議定書を批准しているヨーロッパ諸国は36ヵ国、署名している国は8ヵ国である。アムネスティはまた、死刑廃止に向けた自由権規約第二選択議定書への署名と批准も呼びかけている。
2004年に承認された、モルドバとEUの行動計画に定められたとおり、モルドバは上記の2つの議定書の締約国にならなければならない。モルドバが迅速にこれらを批准し、死刑廃止への関与を拡大することをアムネスティは要請する。
アムネスティ国際ニュース
(2006年7月5日)
AI INDEX: EUR 59/006/2006